NOKがバッテリージャパン展に出展！水素検知ゴムなど新製品を紹介

NOKがバッテリージャパン展に出展

NOK株式会社は、2025年2月19日から21日まで東京ビッグサイトで開催される「第23回 SMART ENERGY WEEK【春】バッテリージャパン二次電池展」に出展します。この展示会は、バッテリー関連の最新技術と商品を広く紹介する貴重な機会です。

今年のテーマは「安全と熱マネジメント」

NOKグループは、「Essential Core Manufacturing ― 社会に不可欠な中心領域を担うモノづくり」という理念のもと、バッテリー技術の安全性と熱管理をテーマにしています。今回のブースでは、圧力開放弁や絶縁熱伝導樹脂、そして水素検知ゴムに関連する革新的な製品が展示されます。

水素検知ゴムの革新

今回注目されるのは、東京理科大学と共同開発した水素に反応する「水素検知ゴム」です。水素ガスと接触した際に青色に変わるこのゴムは、漏れを目視で確認できる特性を持ち、迅速かつ簡単な漏れ検知を実現します。配管や継ぎ手などに設置することで、長期的な維持管理が容易となり、コスト削減にも寄与する優れた製品です。

圧力開放弁での安全対策

バッテリー内部で発生するガスを適切に外部に排出することで、バッテリーの安全性を向上させる圧力開放弁も注目です。5種類の異なる製品が用意されており、機能や素材に応じて最適な選択が可能です。この技術により、バッテリーパックの一体化された設計や高効率の生産が実現されます。

絶縁熱伝導樹脂で新たな可能性

続いて、絶縁熱伝導樹脂「QLEASE」も展示されます。高い放熱性と耐熱性を兼ね備えたこの樹脂は、特にバッテリーやモーターの部品での軽量化を実現します。最高220℃の高温環境でも安定した性能を発揮するため、今後の電動車両などへの応用が期待されます。

セル間断熱素材

バッテリーの熱暴走を緩和するためのセル間断熱・弾性シートも参考出展されます。このシートは、バッテリーの充放電に伴う膨張・収縮に追随しつつ、セル同士の熱伝導を抑制します。熱暴走時の安全性を高めるための重要な材料として、今後の新技術に多大な影響を及ぼすでしょう。

未来を見据えた技術の展示

展示品はこれだけではありません。配管用継ぎ手シールや円筒用リチウムイオンバッテリーのガスケット、極低温用フッ素グリースなど、さまざまな製品が特設ブースで紹介されます。

NOKグループは15か国に拠点を持ち、約38,000人の社員がいる企業で、様々な産業に向けた高品質な技術と製品を提供しています。今回のバッテリージャパン展でも、その優れた技術力を多くの参加者にアピールします。