金融機関向けSMSサービスが累計120社導入を達成し成長を続ける

メディアSMSの導入が金融機関で進展

株式会社ファブリカホールディングスの完全子会社、株式会社メディア4u（以下「メディア4u」）は、法人向けSMSサービス「メディアSMS」の導入社数が累計で120社を越えたことを発表しました。この成長の背景には、特に金融機関における多要素認証ニーズの急増が挙げられます。セキュリティの重要性が高まる中、メディア4uは顧客のニーズに応える形でそのサービス展開を進めています。

多要素認証のニーズ増加

最近、不正ログインの被害が深刻化しており、特に証券業界では多要素認証の導入が喫緊の課題として浮かび上がっています。金融業界ではもともと、SMSはローンや口座開設の重要な案内として広く利用されていました。しかし、証券会社での不正アクセスが続発しているため、顧客資産の保護と法令遵守の観点から、多要素認証の必要性が急激に増しています。

これに応じて、メディア4uのSMSサービスやIVR認証サービスへの問い合わせが前年同時期に比べて急増しています。特に、ログイン認証だけでなく、出金や暗証番号変更、口座変更といった取引にも広く利用され、そのトランザクション数も大幅に増加しています。

サービスの特徴と信頼性

メディア4uは、SMS・IVR、音声認証を統合で提供する多要素認証サービスを展開しています。このサービスは、システムとの連携が簡易になることで、開発にかかる工数を削減し、迅速な導入が可能です。特にSMS認証では、国内の主要4社の通信設備に直接接続し、高い配信成功率（99.9%）を誇ります。この高水準は、受信拒否や圏外、電源オフを除いた検証試験の結果からも実証されています。また、広域に分散されたデータサーバー、通信の暗号化、そして24時間365日の有人サポート体制を整えることで、顧客の信頼性を確保しています。

今後の展望

メディア4uは、2025年度末までに200社の金融機関への導入を目指しており、現時点では127社の導入実績があります。また、金融業界での経験を活かし、他業種への事業展開も進めていく計画です。代表取締役社長の岩館徹氏は、「私たちは、証券会社をはじめとする金融業界など、各業界への深く洗練されたサービスを強化し、社会課題の解決に寄与していく」と述べています。