つくば市の自動運転
2025-10-29 13:44:30
つくば市の新たな挑戦!自動運転モビリティ「YADOCAR-iドライブ」の実証実験がスタート
つくば市の新たな挑戦:自動運転モビリティの実証実験
11月5日より茨城県つくば市で、革新的な自動運転サービス「YADOCAR-iドライブ」の実証実験がスタートします。このプロジェクトは、子供や移動が困難な方々の外出をサポートする「こども MaaS」サービスを推進する一環として行われます。昨年の実施に続き、今年度もつくばセンター地区で一般の方々に試乗してもらう機会が提供されます。
実証実験の背景
つくば市は、将来的なスマートシティの実現を目指し、様々なプロジェクトを立ち上げています。特に、地域住民の安全で安心な移動を確保するためのモビリティサービスは非常に重要な課題です。市内のつくば駅周辺は高層ビルが多く、街路樹も豊かで、従来の衛星測位システム(GNSS)では電波が遮られやすい環境下にあります。そのため、低速自動運転モビリティでは自己位置推定精度の確保が難しかったのです。
しかし、今年度の実証実験では、地域の三次元都市モデルデータと内閣府が提供する準天頂衛星、さらにJAXAが開発したソフトウェアを活用し、測位精度を向上させることを目指しています。これにより、より安定した自動運転走行が実現される見込みです。
実施内容
実証実験の走行エリアはつくばエキスプレス「つくば駅」周辺で、一般試乗は2025年11月5日から11月16日、さらに2026年1月15日から26日まで行われます。運休日は11月10日・11日、1月20日・21日です。乗降場所はつくばセンター広場とつくばカピオ前を往復し、利用料は無料です。試乗希望者は最大3名まで乗車可能で、運行時間は午前9時から午後4時までの各時間帯となっています。
市民にとっての選択肢が広がるこのサービスは、便利な移動手段であるだけでなく、地域の交通課題の解決にも寄与します。「つくモビ」と呼ばれるパーソナルモビリティのシェアリングサービスの実証実験も同時に実施され、利用者の便益を増やす試みが進められます。
YADOCAR-iドライブとは
「YADOCAR-iドライブ」は、後のせ自動運転システムとして開発されています。このシステムは、既存の車両にも簡単に導入可能で、特に地域の課題解決に特化したデザインとなっています。安価で持続可能な自動運転モビリティを目指しており、東海クラリオンとJAXAの連携により、衛星測位技術の活用が図られています。
このプロジェクトは「自動運転を安くしたら社会が変わる」という理念に基づき、地域に根ざしたサービスを提供し、社会的課題に応える取り組みとして期待されています。
今後の展望
東京近郊で新たなモビリティサービスを提供するこのプロジェクトは、地域住民の生活をより豊かにするものです。自動運転技術のさらなる普及と進化に伴い、逆に地域課題の解決に貢献する重要なサービスとなるでしょう。今後も東海クラリオンは地方自治体や研究機関と連携し、さらなる技術開発を進め、「こども MaaS」サービスの実現に向けて尽力していきます。
会社情報
- 会社名
-
東海クラリオン株式会社
- 住所
- 電話番号
-