心のトラウマに寄り添う新しいカウンセリング「SmileStone」の誕生

東京都国立市に、新たなカウンセリングオフィス「SmileStone」が誕生しました。このオフィスを立ち上げたのは、経験豊かな臨床心理士、久保有紀子さんです。彼女は、約10年間で5,000件ものカウンセリングを行ってきた実績を持ち、特に公的機関で「トー横キッズ」に関わるなど、さまざまな困難なケースに対応してきました。久保さんは、これらの経験をもとに、より多くの人に質の高いカウンセリングを提供することを目指しています。

独自のカウンセリング手法

「SmileStone」では、久保さん自身が育った環境や過去の経験を生かし、主流の認知行動療法（CBT）とより心に深い部分にアプローチする精神分析を組み合わせた独自の方法を採用しています。この手法は、特にトラウマや深い心理的な問題を抱える相談者に対して、効果的に働きかけることが期待されます。

「トー横キッズ」などでの経験から、彼女は他のカウンセラーが敬遠しがちな難しい事例も多く扱ってきました。この経験が、地域でのカウンセリングの必要性を強く感じさせ、独立への道を決意させたのです。公共機関での待機よりも、相談者と直接接することで問題解決を図りたいという思いが、彼女の原動力となっています。

一生涯の伴走者としてのカウンセリング

スクールカウンセラーとしての活動では、子どもたちが学校を卒業すると共に、その役割を終えなければなりません。しかし、久保さんは実際の経験に基づき、卒業後も心のケアが必要になるケースが多く存在することを理解しています。そのため、「必要な時に継続的に通えるカウンセリング」を目指し、SmileStoneでは年齢に関わらず利用できるよう配慮しています。

相談の場を広げる意義

近年、トー横キッズの増加に象徴されるように、家出や自殺など、深刻な問題が指摘されています。子どもに特化したカウンセリングの注目が集まる一方で、成長した彼らが大人になった際の心のケアについてはあまり語られないことがあります。久保さんは、そのような世代間のギャップを埋めるために、「一生寄り添っていけるカウンセリング」を提供することで、地域の人々に寄り添いたいと考えています。