埼玉県レッドデータブック植物編の発表
埼玉県は、絶滅の危機に瀕している野生生物の保護を目的とした「埼玉県レッドデータブック植物編(第4版)2024」を発行しました。この書籍は、県内の在来植物をリストアップし、それぞれの現状を詳述しています。初版が発行されたのは平成8年で、以来13年ぶりの改訂となります。
レッドデータブックの概要
今回の第4版では、県内に自生する在来植物4,813種のうち、23.1%にあたる1,113種が掲載され、これは前回に比べて82種増加しています。具体的には、維管束植物が826種、蘚苔類が129種、藻類が35種、地衣類が69種、そして菌類が54種という内訳です。これにより、生物多様性の重要性を認識し、絶滅危惧種の保護に向けた取り組みが進むことが期待されます。
特徴と内容
この新しいレッドデータブックでは、全掲載種の解説に加え、初版からの評価推移も掲載されています。これにより、過去から現在に至るまでの評価の変遷を簡単に把握できるようになりました。また、維管束植物の一部については分布図も掲載され、地域ごとの生息状況がより明確に示されています。さらに、県内での希少な植物群落や外来植物の問題にも言及しており、自然環境を守るために重要な情報が収められています。
書籍の体裁
本書はA4サイズで、全559ページの構成。書籍の冒頭には、魅力的なカラー写真が8ページにわたって展開されており、読み手の興味を引く工夫が施されています。
購入方法
「埼玉県レッドデータブック植物編(第4版)2024」は、埼玉県の公式ホームページからダウンロード可能です。また、紙媒体としても入手でき、県政情報センターにて税込2,407円で販売されています。詳細な購入方法は、以下の県のホームページからご確認ください。
お問い合わせ
この取り組みへのお問い合わせは、環境部 環境科学国際センター 生物多様性センターまでお願いします。直通電話は0480-73-8361、Eメールは
[email protected]です。
埼玉県が誇る豊かな自然を保全し、次世代に引き継ぐための重要な基盤となるレッドデータブック。地域の方々だけでなく、自身の環境への理解を深めたい全ての人にとって、ぜひ手に取っていただきたい一冊です。