笠間市のICTを活用した見守り実証実験
茨城県笠間市で、幼稚園におけるICTの導入に向けた実証実験が始まります。これは、株式会社フォーカスシステムズと茨城県笠間市が共同で展開するもので、特に子どもたちの安全を守る目的で進行しています。
実証実験の概要
本実証実験は、特に園児の置き去りを防ぐことを目的としたアプリケーション「こっちこっち™」の有用性を検証するためのものです。アプリは、園外活動中に園児が特定の距離を離れた際に、教職員にアラート通知が届く仕組みです。これにより、子どもたちの安全を確保することが可能になります。
実施される場所は「学校法人さくら学園 認定こども園 さくら幼稚園」で、笠間享芸の森公園での活動を通じて、BLEビーコン(Bluetooth Low Energy)を利用し、使用感や装着感についての調査も行います。このBLEビーコンは低消費電力で小型の無線通信デバイスです。
実証実験の詳細
実験は、2030年11月18日(金)に実施され、対象となるクラスは3歳児クラスの45人。活動時間は約2時間に渡ります。報道機関向けにはこの実証実験の様子を公開し、記者の取材を受け付けています。詳細や申し込みについては、フォーカスシステムズの広報室まで連絡が必要です。
「こっちこっち」の特徴
「こっちこっち」は「簡単に!」をテーマにした製品で、園外活動時に子どもたちが安全に活動できるよう配慮されています。BLEビーコンを園児に装着することで、教職員はスマートフォンやスマートウォッチを通じてリアルタイムに子どもたちの位置を把握できる仕組みです。また、政府が提供しているICTを活用した子ども見守りサービスの補助金対象にもなっています。
この実証実験は、笠間市が公私の連携を強化し、教育現場におけるICTの導入を積極的に進める一環として行われます。現在、地域の課題解決に向けた新たな取り組みとして、県内外で注目を集めています。
取材申込みについて
実証実験への取材希望者は、指定のメールアドレスに必要事項を記載の上申し込む必要があります。申し込み締切は2024年10月17日(木)正午までで、指定日時に集合場所や時刻が通知されます。天候不良の場合は中止または延期があり得るため、注意が必要です。
このように、笠間市ではICTを駆使した子どもの見守りサービスの導入に向けて、実証実験を通じた現場検証を行い、より安全な環境を整える取り組みを進めています。特に幼児教育の分野において、先進技術を用いる事例は今後の展開に期待を寄せるものと言えるでしょう。