戸田病院にオープンしたオレンジカフェ「養心亭」新たな交流の場

オレンジカフェ「養心亭」が戸田病院にオープン

埼玉県戸田市にある戸田病院の1階に、認知症の方やそのご家族が集まるためのオレンジカフェ「養心亭」が新たに開設されました。このカフェは、地域で認知症に関わる人々がリラックスして交流できる場所として設けられています。予約は不要で、料金も無料で利用できるため、気軽に訪れることができます。

認知症に寄り添う憩いの場

オレンジカフェ「養心亭」では、認知症またはその疑いがある方、ご家族、さらには地域の住民が自由に集まり、会話やお茶を楽しむことができます。日常の悩みや困りごとを共有したり、他の利用者と交流することで、新たな友達ができるかもしれません。ここは交流の場としてだけでなく、地域コミュニティと繋がりを深める大切な場所でもあります。

また、カフェには認知症疾患医療センターの職員が常駐しており、相談の窓口も設けられています。認知症に関するさまざまな疑問や悩みへの対応に加え、適切な情報提供を行いながら、利用者のサポートを行います。

オープン時間とアクセス

「養心亭」の営業時間は月曜日から土曜日の午前9時から午後4時まで（祝日も営業）で、戸田病院の新館1階に位置しています。外来待合室に隣接しているため、認知症診療の前後に立ち寄ることも可能です。心地よい空間の中で、ゆったりとした時間を過ごせることが魅力的です。

地域拠点としての役割

今後、「養心亭」は認知症疾患医療センター主催によるセミナーやイベントの開催地としても活用される計画です。地域住民に向けての情報発信とともに、セミナーを通じて認知症に関する理解を深め、正しい情報を広める活動を展開していきます。これにより、より多くの方が認知症について知見を深め、共に支えあうことが期待されます。

医療法人高仁会戸田病院の取り組み

医療法人高仁会の戸田病院は、2011年に認知症疾患医療センターとしての指定を受けて以来、地域医療の拠点としての役割を果たしてきました。専門医療を提供する医師や看護師、精神保健福祉士などが在籍しており、認知症の早期発見や適切な診断を通じて、患者さんやそのご家族への支援を行っています。最近では、認知症サポーター養成講座や地域向けのセミナーを定期的に開催し、認知症に関する正しい知識を広める活動を活発に推進しています。

特別講演会なども行われており、地域の医療や介護に携わる人々のステップアップを図る場ともなっています。

今後、「養心亭」がどのように成長していくのか、地域住民のコミュニティとして期待が高まります。認知症の方はもちろん、すべての世代の人々にとって心温まる場所になることを願っています。