e-Learningサービス「Re Learn」発表
要介護者の自立支援を促進する新しいe-Learningサービス「Re Learn」が登場しました。このサービスは、デイサービスを運営する一般社団法人りぷらすが開発し、現場での実技を重視した短時間の学習が特徴です。最短30秒から利用できるシンプルな構成は、忙しい介護現場でも取り入れやすく設計されています。
これまでの取り組み
りぷらすは2013年からデイサービスの運営を開始し、自立支援を目指して様々なプログラムを提供してきました。その結果、23名がデイサービスを卒業し、70〜80%の新規利用者が下肢の筋力を見事に改善しています。このような成果は、介護事業における自立支援の重要性を示しており、その流れは国の政策にも反映されています。
安倍総理大臣が自立支援のインセンティブについて言及した未来投資会議や、科学的介護導入を目指す閣議決定は、取り組みの進展を後押ししました。しかし、介護事業所では書類業務の多さや人材不足などが障害となり、自立支援をさらに進めるのが難しい状況です。
コロナ禍の影響
コロナ禍では、高齢者が介護サービスを利用することへの不安感が高まり、結果として高齢者の虚弱化や要介護化が進行する懸念があります。このような中、時間を効率化し、技術を可視化し、現場に定着させることが急務となってきました。
「Re Learn」の特長
Re Learnは、介護を必要とする方とその家族に向けて設計されたe-Learningサービスです。
- - 時間の効率化:短時間で学べるカリキュラム。
- - 技術の可視化:実技を重視し現場に即した内容。
- - 現場への定着:実践的な知識を現場で活かせるように設計されています。
加入価格は、個人が月1,480円、法人の場合は事業所あたり月1,980円〜となっており、初回登録料も5,000円ですが、特典として新型コロナウイルス影響を考慮し、6月30日まで先着30名様には無料で提供されています。
今後の展望
超高齢社会に直面する中で、今後は47都道府県へのサービス提供を計画しており、さらなるコンテンツの充実や、災害対策(BCP、BCMなど)の準備も進めています。さらに、サービス利用施設間での知識や技術のシェアを進めることで、多地域、多施設による協働学習の場を提供することを目指しています。
今後も、「Re Learn」が介護を必要とする方々とその家族の望む暮らしを実現していくための一助となることが期待されます。