米澤香子氏が「ANDY Awards 2026」審査員に選出
国際的な広告の舞台で注目を集める中、TBWA HAKUHODOの米澤香子氏が「ANDY Awards 2026」のアジア地域の審査員として選ばれたことは、業界関係者にとって大きなニュースです。このアワードは1964年にニューヨークで設立されたもので、特にクリエイティブなアイデアの品質や革新性を評価することで知られています。
ANDY Awardsの背景
「ANDY Awards」は、広告代理店のクリエイターやCEOたちが審査員として集結し、選ばれた作品に対してリアルタイムなフィードバックを行うことで、アイデアをより洗練させるプロセスが特徴です。アイデアの純度やクラフト、文化的影響力に重きを置いて評価されるこのアワードは、毎年春に開催され、Cannes Lionsなど他の国際広告賞に先駆けて発表されるため、業界のトレンドを掴む重要なバロメーターとされています。
米澤香子のプロフィール
米澤香子氏は、東京大学で航空宇宙工学を学び、その後の大学院ではHuman Computer Interactionを専攻しました。在学中には未踏IT人材発掘・育成事業に選ばれ、猫専用のウェアラブルデバイス『Cat@Log』の開発に携わった経験を持います。2010年に電通に入社し、様々なプロジェクトに関わった後、2020年からはWieden+Kennedy TokyoでCreative Tech Directorとして活動。その実績を経て、現在はTBWA HAKUHODOのHead of Innovationとして、テクノロジーを駆使した多岐にわたるプロジェクトを推進しています。
広報活動と受賞歴
これまでにCannes Lions Titanium Grand PrixやD&AD Black Pencil、文化庁メディア芸術祭大賞など国内外の数々の賞を受賞しており、広告業界のイノベーションリーダーとして注目されています。さらに彼女は、国内外の著名な広告賞で審査員の役割も果たしており、業界の最前線での活躍は広く知られています。
米澤香子の意気込み
「ANDY Awards 2026」の審査員に選出されたことについて、米澤氏は「昨年に引き続き、Andy Awards Regional Juryを務めることができ、大変光栄です。アジアの文化や感性を理解し、世界に向けて正しく評価されるよう努力したい」とコメントしています。また、「応募が無料であるため、自分の作品が日本でしか理解されないと感じている方も、ぜひ新たな挑戦として参加してほしい」というメッセージも寄せています。
TBWA HAKUHODOのアプローチ
TBWA HAKUHODOは、2006年に博報堂とTBWAワールドワイドが協力して設立した総合広告会社です。企業のビジネス成長に寄与するため、「DISRUPTION®︎」という独自のメソッドを用い、質の高いソリューションを提供しています。この理念は、常識を覆し新しいビジョンを見出すことにフォーカスし、マーケティングだけでなくビジネス全般に革新をもたらすものです。
このように、米澤香子氏の審査員就任は、アジアの広告界、ひいてはグローバルなクリエイティブシーンに大きな影響を与えることが期待されます。