東北初のコード化点字ブロックが登場
仙台市泉区に位置する障害者総合支援センター「ウェルポートせんだい」に、東北初となる「コード化点字ブロック」が設置されました。このプロジェクトは、金沢工業大学とNPO法人日本インクルーシブ・クリエーターズ協会、W&Mシステムズの共同によるもので、障害者支援の向上を目指しています。新たなこのブロックは、スマートフォンのアプリを使用して周辺の情報を音声で案内するという、画期的な技術です。
贈呈式の開催
3月4日、贈呈式が行われ、シンポジウムの一環として金沢工業大学の松井くにお教授が基調講演を行います。この講演は「インクルーシブデザインでインクルーシブ社会を実現しよう」というテーマのもと、点字ブロックの重要性と社会における役割について語られます。
コード化点字ブロックの特徴
このコード化点字ブロックは、点字ブロックに特殊なマーキングを施し、スマートフォンのアプリで読み取ることで、利用者に位置情報や周辺施設の案内を音声で提供します。これにより、視覚障がい者がより自立して移動できる環境を整えることを目指しています。
特に、今回は12カ所にポイントが設置され、視覚障碍の方が安心して歩行できるようサポートをする予定です。さらに、今後3年間の実証実験を経て、2階への導入も検討されています。
多彩な情報提供が可能
コード化点字ブロックは、点字の25個の点に色付けを施し、その情報をスマートフォンで取得することで、利用者が求める情報を即座に提供することが可能です。これにより、観光情報なども提供できるため、観光客や外国人へのアプローチも図ることができます。実際、この技術は全国各地に広がる予定で、限りなく多様な情報の提供が期待されています。
未来への展望
今後の実証実験を通じて、利用者からのフィードバックや改良点を収集し、さらなる普及が見込まれます。視覚障がい者がより快適に歩行できる社会を実現するために、このような技術の導入がどのように進化していくか、大変楽しみです。さらに、利用者自身が情報を選択できる自由度の高いシステムの導入は、日常生活を豊かにする一歩となります。これからも多くの障害者支援策が展開されることを願っています。
まとめ
仙台のウェルポートせんだいに設置されたコード化点字ブロックは、視覚障害者の移動をサポートし、自立を促す新たな試みです。今後3年間の実証実験を通じて、更なる地域への掲示や利用方法の確立が期待されます。社会全体でインクルーシブな環境を整えていく必要があると感じます。