ニッパテックの100年の歴史を支えた経営改革とDXの挑戦

100年企業ニッパテックの新たな挑戦

1921年に創業したニッパテック株式会社は、長い歴史の中で業界における確固たる地位を築いてきました。大阪市に本社を構えるこの企業は、産業用機械刃物の製造を手掛け、長年にわたり培った製造技術と豊富な納入実績が強みとされています。しかし、近年の環境変化や業界の競争激化を受けて、見直しの必要性を痛感し、経営改革に着手しました。

デジタル化による経営改革

ニッパテックは、テクノアの生産管理システム『TECHS-BK』を導入し、業務のデジタル化を進めました。これにより、受注から出荷までの業務を一元管理し、進捗状況や負荷、原価の情報を「見える化」しました。これまでの従来のやり方から脱却し、具体的な数値を元にした経営判断が可能となったのです。

さらに、テクノアの『IT経営コンサルティング』によって、専門家によるサポートを受けながらデジタル経営を実現。計画立案から実現に向けた伴走支援を受けることで、経営に必要なデジタルスキルを磨くことができました。

これらの取り組みにより、ニッパテックは売上高や利益において過去最高の数字を記録することに成功しました。具体的には、作業時間を最大20%削減し、納期も25%短縮するという驚異の業務効率化を実現しました。

ユーザー交流の重要性

ニッパテックでは、今後もテクノアが主催する『てくのわ交流会』に積極的に参加する意向を示しています。他社との情報共有を通じて、自社の改善だけでなく、業界全体の発展にも寄与しようという考えです。川嵜健太代表取締役は、自社の改革成功の秘訣を「運を引き寄せる」ことに求めています。コンサルティングだけではなく、その過程で得た経験や知見こそが、組織の活性化につながると確信しているのです。