NOK、令和6年度関東地方発明表彰で快挙
NOK株式会社が公益社団法人 発明協会主催の「令和6年度関東地方発明表彰」において、ニッケル水素電池用の圧力調整弁で「日本弁理士会会長賞」を初受賞したという知らせが舞い込みました。この受賞は、同社が開発した技術の精緻さと革新を象徴するものです。
受賞の背景
NOKが受賞した圧力調整弁は、ハイブリッド車用のニッケル水素電池に搭載されています。この技術は、バッテリー内の圧力を調整することで電池の構造を簡素化し、軽量化を実現。また、自動車の性能向上に寄与するという重要な役割を果たしています。
技術の特長
受賞した圧力調整弁の中では、特に新しい構造が注目されます。弁の蓋にピンを追加し、ゴムを薄くする設計は、過放電や過充電によるガスの排出といった重要な機能を果たします。その結果、開弁圧のばらつきが軽減され、電池内部の圧力管理がよりスムーズになりました。
さらなる受賞も
NOKは「日本弁理士会会長賞」のほかにも複数の賞を受賞しています。「燃料電池自動車用中空糸膜モジュール」、「メカニカルシール用静的シール部材」、「シール部品の製造方法」など、各分野での革新的な発明が評価されました。これらの技術は、特に自動車業界におけるエコロジーと効率性を進める要所となっています。
今後の展望
NOK株式会社は、研究開発活動を推進し続けています。神奈川県藤沢市にある「湘南R&Dセンター」を中心に、その成果は国内外の特許として結実しています。2023年度末時点で4,538件の特許を有しており、その技術は様々な産業へ提供されています。
NOKはこれからも「Essential Core Manufacturing-社会に不可欠な中心領域を担うモノづくり」という理念のもと、安全で快適な社会の実現を目指していくことでしょう。
地方発明表彰について
地方発明表彰は、1921年に設立された公益社団法人 発明協会によって優れた発明を称える制度です。各地方における科学技術の向上と地域産業の振興を目指しています。
このように、NOKの受賞はただの成果に留まらず、未来のモノづくりへとつながる希望の一歩です。