DHLのユニフォームが新たな価値に
DHLジャパン株式会社は、SEEKER CREATIVE STUDIOが立ち上げた新しいファッションブランド「SUBJECT.」とコラボレーションし、同社の廃棄ユニフォームをアップサイクルしたサステナブルバッグコレクションを展開します。この革新的な取り組みは、私たちの環境への意識を高め、新しいファッションのスタイルを提案するものです。
新ブランド「SUBJECT.」の誕生
「SUBJECT.」は、SEEKER CREATIVE STUDIOのCEOである坂尾正中氏が手がける新しいファッションブランドです。彼の理念は、既存の素材に新たな視点を与えること。そして、このブランドが大切にしているのは「作り手の技」と「未来への責任」です。廃棄ユニフォームを、ただの再利用に留まらず、魅力的なデザインのバッグへと生まれ変わらせることで、持続可能なライフスタイルを提案しています。
バッグコレクションは、2025年6月10日からDHLのウェブサイトを通じて越境ECで販売開始され、環境に配慮した輸送サービス「DHL GoGreen Plus」がその発送を支援します。このプロジェクトは、ファッション業界におけるサステナビリティの進化を象徴しています。
「メイドインジャパン」のクラフトマンシップ
このプロダクトの企画・製作には、兵庫県豊岡市の工房や岡山県倉敷市の熟練職人が参加しています。これにより、「メイドインジャパン」のクラフトマンシップが詰まった高品質な製品に仕上がっています。さらに、売上の一部はNPO法人「メイドインジャパンプロジェクト」へ寄付され、地域の産業や伝統技術の継承にも貢献しています。
DHLジャパンの代表取締役社長、トニー・カーン氏はこのプロジェクトの意義について語ります。「当社のユニフォームには、グローバル輸送の最前線で活躍してきたスタッフたちの誇りと歴史が刻まれています。それが新たな価値を持つプロダクトとして蘇ることに大きな意義を感じています」と述べています。
環境への取り組み
DHLジャパンは、ファッション業界との長い関係を築いており、約10年間にわたって「Fashion Week TOKYO」の公式ロジスティクスパートナーとしてサポートしてきました。彼らはさらなるサステナビリティの実現に向け、2050年までに温室効果ガスの排出をネット・ゼロにする目標を掲げています。
2023年からは、業界初のSAFを活用した国際輸送サービス「GoGreen Plus」を開始し、日本の約8,200社の企業に採用されています。SAFを利用することで、環境に優しい輸送を実現し、さらには日本国内での航空貨物輸送における新たなスタンダードを築いています。
未来への責任
「SUBJECT.」は、素材への敬意と、作り手の技術が結びついたプロダクトを世界に届けることをミッションとしています。小さな一歩が、社会の価値観を変えていくと信じ、次世代への責任を持ちながら、持続可能なスタイルを追求しています。この取り組みにより、私たちの生活はより豊かで持続可能なものになることでしょう。
DHLと「SUBJECT.」が生み出す新しい商品の数々は、ただの商品ではなく、環境を意識した未来への一歩となります。その取り組みを見守り、応援することが私たち消費者にできることです。