新年を迎える準備が整った高槻市の歴史館
高槻市立しろあと歴史館では、令和7年の干支「巳」にちなんで、特別展示「トピック展示 十二支の巳蛇の郷土玩具」が行われています。展示は来年の2月2日まで続き、この季節ならではの華やかな雰囲気に広がっています。
新春気分を盛り上げるこの展示では、同館が誇る郷土玩具のコレクションから、約60点の作品が選ばれています。今年のテーマは「蛇」で、干支に関連する様々な工芸品が並びます。展示の目玉は、清水人形製の「弁天抱き夫婦蛇」。この作品は、美しい曲線と柔らかな表現で、夫婦和合の象徴となっている2匹の蛇が水の神、弁財天の周りで優雅に絡み合っています。
郷土玩具へのこだわり
この展示が特別なのは、収蔵されている約3万点もの郷土玩具の中から選りすぐりの作品が揃っている点です。中には、土を焼いて作る土人形や土鈴、和紙を使って立体的に成形された張り子など、手仕事の温かみを感じる作品が多くあります。清水人形の「弁天抱き夫婦蛇」は特に注目されており、職人の手による「ひねり人形」の自由な造形がその最大の魅力です。
展示品には他にも、新潟県の白山神社境内に宿る「蛇松の精」をモチーフにした土人形や、和歌山県道成寺の伝説を題材にした作品もラインアップされています。このように、地域ごとの伝説や文化が色濃く反映された郷土玩具を通じて、見学者は日本の文化に触れることができます。
魅力的な来館体験
展示を訪れた来館者たちは、手に取ることができるような近さに展示された作品をじっくりと楽しんでいました。彼らは気に入った作品の写真を撮りながら、干支にまつわる伝説や文化についておしゃべりを楽しんでいます。同館の担当者も「蛇は金運を招くと言われており、訪れた皆さんが豊かな年を迎えられますように」と、来場者の幸運を期待する言葉をかけていました。
展示詳細
- - 会期: 令和7年2月2日(日曜日)まで
- - 開館時間: 午前10時から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)
- - 休館日: 毎週月曜日(ただし1月13日は開館)、12月28日から1月3日、1月14日
- - 場所: 高槻市立しろあと歴史館常設展示室(高槻市城内町1番7号)
- - アクセス: 阪急高槻市駅から徒歩約10分、JR高槻駅から徒歩約15分(公共交通機関の利用を推奨)
- - 観覧料: 無料
覗いてみる価値ありのこの展示会。家庭や友人と一緒に、新しい年を迎える準備をしに出かけてみてはいかがでしょうか!
お問い合わせ先
高槻市立しろあと歴史館 072-673-3987
詳しい情報は
こちらから確認できます。