巣鴨に誕生！日本初の総合殺陣道場が今、文化復興に取り組む

新型コロナウイルスの影響は、エンタメ業界をはじめとして文化や芸術に様々な影響を与えました。特に、パフォーマンスに関わる人々は大打撃を受け、多くのイベントが中止に追い込まれ、収入が減少する事態が続いています。

このような状況のなか、巣鴨に新たに誕生したのが「アート&カルチャースタジオことのは」です。ここは、日本初の総合殺陣道場として、剣豪千葉周作が眠る地に位置し、文化復興を目指す場となります。

エンタメ業界に従事する俳優やパフォーマーは、2020年から2021年にかけて、キャンセルされた仕事が70％を超え、多くのイベントが中止となりました。そのため、収入が50％以下となった方々も多く、完全失業者数が197万人に達したという報告もあります。このように、業界や趣味における文化活動が制限された結果、多くの人が情熱を持てなくなり、生活にも大きな影響を受けました。

その中でも、「アート&カルチャースタジオことのは」は新たな試みを始めました。日本文化や芸能を気軽に体験し、学ぶことができる教室を数多く設けており、特に若者やキッズに優しいプログラムを展開します。授業は、日本舞踊や伝統芸能、剣術など、様々な文化を互いに学び合う場とし、全世代が楽しめる内容になっています。

このスタジオが設立される背景には、コロナ禍で失った文化活動を取り戻し、次世代へと伝えていく役割があるといえます。「コロナという敵に立ち向かい、微力ながらも業界を助け、芸術を発信していきたい」と語るのは、スタジオを運営する株式社World.coの代表、宗像海介氏です。

さらに、このスタジオは他の殺陣団体や多くの芸術家と連携し、文化を発信していく拠点としても機能します。地域活性化にも寄与し、観光資源としても注目されています。小樽にある「侍がいる海の家MARIN WORLD」とも連携し、地域と連携した活動を視野に入れている点も特色です。

「アート&カルチャースタジオことのは」は2021年6月に正式にスタートし、剣術の歴史に新たな革命を起こすとともに、地元の人々にとっての文化の拠点としての役割を果たします。装飾された道場内では、コロナ対策を施しつつ、参加者が安心して殺陣パフォーマンスを体験できるよう配慮されています。

本社は北海道札幌市に位置し、問い合わせは東京都豊島区の巣鴨にあるスタジオまで。新たな文化の拠点としての成長が期待され、多くの人々に愛される場所となることでしょう。