経営デザイン認証、過去最多の25組織が認証を取得
2023年3月3日、東京都千代田区の「都市センターホテル」にて、毎年恒例の「顧客価値経営フォーラム」が開催されました。本イベントでは、第7回「経営デザイン認証」の発表が行われ、過去最多となる25組織が新たに認証を受ける運びとなりました。
この認証制度は、2018年度に日本経営品質協議会が創設したもので、組織が持つ理想的な姿やその達成に向けた課題を「経営の設計図」として明確化することが求められています。認証を取得した組織は、変革が難しい環境においても、自らの経営を俯瞰し、その強みと目指す姿を明確にすることで、経営の改善や改革を促進していく役割を担っています。
認証を受けた組織の特徴
今回認証を受けた組織は、以下の2つの区分に分かれています。
1.
上位認証(ランクアップ認証) - 12組織
この区分では、「ありたい姿」の実現に向けて、組織の戦略や提供する価値が明確に「見える化」されています。
2.
スタートアップ認証 - 13組織
この区分では、現在の環境認識や変革課題が組織としてしっかりと提示されています。
認証を受けた組織には、地域医療の中核を担う病院や、顧客ニーズを正確に把握したサービスを提供する企業など、多種多様な業種が含まれています。
組織の皆さんの声
認証式では、経営デザイン認証委員会の共同委員長を務める第一生命の渡邉光一郎氏が「今回の認証は、組織の成長を支援するツールとして一層活用していってほしい」とコメントされました。また、リコーの山下良則氏は「今後も経営デザインの普及に努め、業界全体の生産性向上に寄与していく」と意気込みを語りました。
フォーラムの内容と学び
今回のフォーラムでは、「ありたい姿に向けた変革の好循環」をテーマに、経営トップ層をはじめとした参加者が、価値創造の手法や理論を学び合う場が設けられました。パネルディスカッションを通じた情報共有もあり、学びを深め、次なる実践へと繋げる貴重な機会が提供されました。
参加者は、様々な経営事例を通じて、将来への道筋を見つけ出すことができたと同時に、地域経済活性化の一助としての役割を果たすことを再確認したようです。
認証式と今後の展望
経営デザイン認証式は、今後も毎年開催され、その都度新しい認証組織が誕生していきます。この制度を通して、組織の価値創造や経営改善に貢献する姿勢が、これからの日本経済においてますます重要になってくることでしょう。
私たちが目にしている様々な業界において、このような取り組みが進むことで、地域社会はもちろん、経済全体が活性化されることが期待されています。