Wpc.公式アプリの進化
株式会社ワールドパーティー(Wpc.)が新たに実施した施策が、公式アプリのユーザー体験を大きく変えました。導入したのは、株式会社on the bakeryが開発したノーコードマーケティングツール「クロワッサン」です。この施策を通じて、ユーザーのアプリ滞在時間は最大5倍にまで増加したといいます。
背景
Wpc.は、公式アプリをリリースするにあたって「認知拡大」と「ダウンロード数の獲得」の両立を目的とし、さまざまな課題を乗り越える必要がありました。多くの企業が採用するクーポン配布などの施策では、ダウンロード意欲が十分には刺激されない現実がありました。そのため、Wpc.ではユーザーが「ダウンロードしたくなる理由」を創出する必要があると考えました。
この課題を解決するために、アプリ内でのみ体験できる「傘診断」といったエンタメ要素を取り入れた施策を導入したのです。
実施した施策
施策名は「この夏の相棒傘診断」。この施策は、次のような特徴を持っています。
- - アプリ内限定の診断コンテンツを提供することで、ユーザーが楽しみながらアプリを体験できるよう設計。
- - 診断内容にはユーザーのファッションテイストやカラーイメージに関する設問も含められ、エンタメ性を高めています。
- - 診断結果に基づいて商品画像を表示し、斬新な商品提案をおこないます。
- - 診断結果ページには、ダウンロードへの強力な導線を設けることで、ユーザーをアプリに引き込む工夫を凝らしました。
数値的な成果
この施策を通じて得られた成果は目を見張るものでした。具体的には、以下のような結果が報告されています。
- - 診断が1,772回実施され、アプリ内の活発な使用が確認できました。
- - アプリストアへの遷移数は800件を超え、実際にダウンロードに繋がった利用者も多かったと言います。
- - 通常のアプリ使⽤時の滞在時間は1分未満でしたが、診断施策が行われた期間中は1分から5分にまで延びました。
このように、診断コンテンツが成功を収めたことで、ユーザーは会員証の提示だけでなく、アプリ内で豊かな体験を求める動きに変わりました。
期待以上の効果
さらに、診断結果の傾向を分析することにより、ユーザーの理解が深まりました。この調査は若年層のカラー好みや、意外な人気色の可視化に繋がり、社内でのデータ共有が進みました。
- - 意外にも若年層はシンプルな色を好む傾向が見受けられ、その結果は今後のECサイトにおける設計や絞り込み機能の改善に役立つと考えられています。
また、この取り組みは店舗スタッフとも連携を図り、アプリダウンロード促進へと繋がる多角的なアプローチにも発展しました。
今後の展望
Wpc.は、この「傘診断」を今後も定番化し、さまざまなギフトや来店施策への展開を構想しています。母の日向けの診断シリーズや店舗でのくじ施策など、幅広いイベントに対応する計画です。これにより、オンライン施策がオフラインでも実績を上げる期待がしています。
まとめ
「クロワッサン」を導入したWpc.からは、公式アプリが顧客との新たな接点を生むツールとして機能しているとの報告がありました。導入後、アプリの使用頻度や滞在時間が増加し、その結果、ブランド理解の向上へと繋がったのです。これからも、クロワッサンを活用してさらなるアプリ施策のスタンダードを追求していく意向があります。