日本3Dプリンター、FreeScan UE Pro2を発表
日本3Dプリンター株式会社は、2024年10月1日から新型ワイヤレス3Dスキャナー「FreeScan UE Pro2」の取り扱いを開始しました。本製品は、同社が開発したSHINING 3Dの製品群に属し、検査測定レベルの精度を誇るスキャナーです。2024年11月1日からは正式に販売が開始されます。
FreeScan UE Proの進化
2022年6月にリリースされた「FreeScan UE Pro」は、製造業における高精度な設計開発や品質検査に対応した3Dスキャナーとして人気を博しました。その際に採用された13+7+1本のブルーレーザーによる計測技術は、多様なスキャン対象物において精度を保ちながら優れた性能を発揮しました。
そして、今回はその後継機種であるFreeScan UE Pro2が登場します。基本機能はそのままに、大幅な性能向上がなされています。
主な特徴
1. レーザー本数と処理性能の強化
FreeScan UE Pro2では、レーザー本数が25+7+1に増強され、さらにクロスレーザーは2本で1組として数えるため、実質的にレーザー本数がほぼ倍増しました。この改良により、形状の取り込み効率が格段に向上し、スキャンできる詳細度が増しています。実際、1秒間に取得可能なポイント数は従来の185万点から346万点に倍増し、高速なデータ処理とスキャンが可能になっています。
2. Wi-Fi6を活用したワイヤレスコネクション
FreeScan UE Pro2はシリーズ初のワイヤレス接続に対応しています。Wi-Fi6(IEEE 802.11ax)規格を採用し、理論上最大9,600Mbpsのデータ伝送が可能です。これにより、精密かつ大量の3Dデータをストレスなくワイヤレスで転送することができます。本体はUSB-PD規格に対応したモバイルバッテリーを使用することで、ケーブルなしでの運用も可能です。
3. フォトグラメトリー機能の導入
付属のスケールバーを駆使したフォトグラメトリー機能によって、最大0.02mm+0.015mm/mという高い体積精度を達成しています。また、SHINING 3Dの計測ラボはISO 17025に基づくCNASの認定を受けており、光学計測における厳密な校正が保証されています。FreeScan UE Pro2も、VDI/VDE 2634ガイドラインに基づいた測定プロセスを踏襲し、トレーサビリティを提供します。
製品概要
- - 製品名: FreeScan UE Pro2
- - 搭載スキャンモード: 複数クロススキャン、シングルスキャン、ファインスキャン
- - 搭載光源: クロスレーザー(25本)、平行レーザー(7本)、シングルレーザー(1本)
- - 最高スキャニング精度: 0.02ミリメートル
- - 最大スキャニングスピード: 3,460,000ポイント/秒
- - 焦点距離: 300ミリメートル/200ミリメートル
- - 本体重量: 950g
動作環境
- - OS: Windows 10/11(64bit)
- - CPU: Intel i7-13700以上
- - GPU: NVIDIA GTX4060以上
- - メモリ: 64GB以上
会社情報
日本3Dプリンター株式会社は、三次元造形に関連する商品やサービスを提供し、様々な分野でのデジタルソリューションを展開しています。設立2013年で、本社は東京都中央区にあります。公式ウェブサイトもご確認ください。
詳細な情報は
日本3Dプリンター株式会社のWebサイトや
SHINING 3Dの日本語サイトでご覧いただけます。