楽待が報告した2025年上半期の不動産会社審査結果
国内最大の不動産投資プラットフォームである「楽待」を運営する楽待株式会社は、2025年1月から6月までの不動産会社に対する審査とペナルティ制度の運用結果を発表しました。この期間中、審査によって取引停止となった件数は22件に達し、ペナルティ制度による取締件数は14件となりました。これにより、1758件の物件広告が掲載停止となったことも報告されています。
調査結果の概要
楽待では、契約締結前の審査だけでなく、契約後にも定期的にチェックを実施しています。この背景には、「公正な不動産投資市場の創造」というビジョンがあります。その一環として、不正行為に対する取組としてのペナルティ制度が設けられており、業界の健全化を目指しています。
2025年上半期における取引停止件数は、前年下半期に比べて9件増加し、過去最多となりました。具体的には、22件が取引停止の措置を受け、これは企業の信頼性を確保するための重要な施策とされています。
違反の内容と対応
取締件数14件のうち、最も多かったのは無断掲載によるもので、全体の半数を占める7件が該当しました。この行為は、売主の同意なく広告を掲載するものであり、非常に重大な違反とされています。続いて、不誠実な顧客対応が3件、その他の利用規約違反が4件でした。
違反が確認された場合、楽待の加盟店サポートチームは直接指導を行い、広告掲載の停止や改善報告書の提出を求めています。報告書が提出されないと、さらなる取引停止の措置がとられることになります。これにより、再発防止の取り組みも強化されています。
業界の健全化に向けた継続的な取り組み
楽待は、物件の表示に関する公正競争規約に従い、不動産取引の公正さを確保するためのルールを整備しています。不正行為が発覚した際には、直ちにサイトの利用停止や退会の措置が行われるため、業界内での警鐘としての役割も果たしています。
また、同社は不動産投資家が不動産会社のサービス内容を評価できる仕組みを導入しており、顧客満足度が低い場合には直接指導を行うなど、業界全体の質の向上を目指しています。これに関連し、22件の取引停止の内訳には、顧客満足度が問題視されていたケースも含まれています。
展望と結論
楽待は、今後も不動産業界の健全化を推進し、投資家と不動産会社が相互に利益を享受できる関係を築くために、引き続き努力を続けていく意向を示しています。こうした取り組みにより、公正な不動産市場が形成されることが期待されています。
【会社概要】
社名:楽待株式会社
URL:
https://rakumachi.co.jp/
上場市場:東証スタンダード(証券コード:6037)
本社:東京都中央区八丁堀三丁目3番5号
設立:2005年8月23日
事業内容:国内最大の不動産投資プラットフォーム「楽待」の運営