アドバンテックの新型産業用IPC「IPC-221」の紹介
アドバンテック株式会社は、最新の産業用IPC「IPC-221」を発表しました。この製品は、コンパクトな設計ながらもデスクトップ級の高性能を実現しています。特に、前世代モデルと比較しても、性能面で大きな進化を遂げています。
コンパクトなデザインと高性能
「IPC-221」は、240×233×93mmのサイズにデスクトップCPU(65W)を搭載しており、スペースの限られた現場にも適した設計です。この小型ボックス型PCは、機械統合やキャビネット設置に最適で、高性能コンピューティングを提供します。これにより、様々な産業用途において安定したパフォーマンスを発揮できるのです。
幅広いCPU対応と高負荷処理
「IPC-221」はアドバンテックのPCE-2xシリーズマザーボードと組み合わせることで、Intelの第10から14世代のCeleronやPentium、Core i3/i5/i7、さらには最新のCore Ultra Series 2もサポートしています。これにより、高性能を求めるソフトモーション制御やHMIデータ可視化などの高負荷用途において、リアルタイム処理を保障します。
加えて、最新のPCE-2134やPCE-2034 CPUモジュールを利用することで、内蔵NPUを通じてエッジAIワークロードを効率的に処理できます。この機能は、特にスマート製造や自動化環境において非常に有効です。
拡張機能と柔軟な運用
「IPC-221」は、PCIeスロットを2基装備し、複数のCOMポートを搭載しています。これにより、外部機器との接続がスムーズに行えます。また、リモートスイッチ機能が付いており、スマート製造やさまざまな産業環境で柔軟な運用が可能になります。
スマート製造をサポートするアップグレード設計
このIPCは、コンパクトな設計と高性能処理により、スマート工場でのデータ収集、ビジョンシステムの統合、モーション制御など、さまざまな産業用途に即した製品です。特に、クローズドループ構成を実現するエッジコントローラとしての活用が注目されています。オンライン印字やデータ収集の効率を大幅に向上させることができ、導入が進んでいます。
この新型「IPC-221」は10月から量産を開始し、様々な産業において需要が見込まれています。詳細や製品情報については、アドバンテックの公式ウェブサイトをぜひご覧ください。
会社概要
アドバンテックは1983年に台湾で創業し、40年以上にわたって産業向けの高性能パソコンを開発しています。現在では、3,000を超えるIoT機器をリリースしており、世界26ヵ国に拠点を持つ産業用パソコン市場でのシェアもトップレベルを誇ります。日本法人は1997年に設立された後、2018年にはオムロンとの資本業務提携を行い、さらなる販売の拡充を図っています。今後も、AIとIoTを活用したより良い未来の実現を目指していきます。