関西国際空港における医薬品輸送の新たなスタンダード
阪急阪神エクスプレスは、関西国際空港において国際航空運送協会(IATA)が推進する医薬品国際輸送に関する品質認証プログラム「CEIV Pharma」の再認証を2023年6月2日に取得しました。これは、2017年に同社が医薬品物流における信頼性を向上させるべく加入した「KIX Pharmaコミュニティ」における取り組みの一環であり、再認証は同社の品質管理の成果が認められたことを示しています。
CEIV Pharmaは、医薬品の適切な流通と安全性の確保を目的とした国際的な基準であり、具体的には医薬品流通過程の品質を保証するGDP(Good Distribution Practice)に適合した輸送品質を要求されています。この認証を受けることにより、阪急阪神エクスプレスは医薬品物流の高度な品質と安全性を確保し、安心して利用できる輸送サービスを提供しています。
医薬品物流への取り組み
阪急阪神エクスプレスは2019年6月1日に初めてCEIV Pharma認証を取得した後、さらなる品質向上を目指し、再認証を取得しました。この再認証の有効期間は2028年6月1日までの3年間となっており、医薬品輸送の信頼性が今後も維持されることが期待されています。また、国内では関西国際空港のほかに成田国際空港でもCEIV Pharma認証を取得しており、両空港を中心にした医薬品物流の質の向上が図られています。
医薬品はその性質上、適切な温度管理や取り扱いが求められるため、阪急阪神エクスプレスでは輸送中の温度や条件を徹底的に管理しています。また、KIX Pharmaコミュニティでは、関西エアポート株式会社を中心に、医薬品を扱う事業者と連携し、より高い安全基準を設定していることも特徴です。現在、このコミュニティには当社を含む16社が参画しており、医薬品輸送の質の向上に一丸となって取り組んでいます。
今後の展望
阪急阪神エクスプレスは、医薬品輸送の分野での高品質なサービスをグローバルに提供することを目指しています。顧客への最適なロジスティクスを実現するため、今後も品質向上に向けた努力を続けていく予定です。また、安全で安心なサプライチェーンを構築し、医薬品が確実に届けられる環境づくりに貢献します。
このたびの再認証は、同社の取り組みが世界的に評価された証であり、今後も医薬品物流のリーダーとしての役割を果たしていくでしょう。関西国際空港における医薬品輸送サービスの向上は、地域のみならず国際的な医療の発展にも寄与すると考えられます。医薬品の安全な流通は、地域住民や医療機関にとっても重要な課題であるため、これからのさらなる成長が期待されます。