山形県立鶴岡工業高校、伝統と最先端技術の融合
山形県立鶴岡工業高等学校(校長:齋藤秀志)は、地域社会の課題解決と未来のものづくりを掲げて教育を行う技術者の育成に力を入れています。今年度、学生たちは「鶴工パワー(P = V×I)」のスローガンのもと、伝統的な養蚕と最先端のナノテクノロジーを融合させる新しい研究に取り組んでいます。
養蚕とナノテクの融合
今回の研究チームは、鶴岡市の「松ヶ岡開墾場」から提供された飼育キットを利用して、約240頭のカイコを飼育し、カーボン量子ドット(CQDs)を摂取させる実験を行いました。この結果、ブラックライトを照射した際に従来よりも鮮やかな蛍光を示す繭が得られ、CQDsの実際の含有状態や分布をナノレベルで検証するために、「ナノテラス」での高精度な測定が計画されています。
CQDsは、その魅力的な蛍光特性から、医療や農業などさまざまな分野での応用が期待されており、特に生体イメージングやバイオセンシングなどに利用されています。この新たな技術を用いることで、生徒たちはもっと持続可能な産業の可能性を探求することができるのです。
講義と測定の日程
今回のプロジェクトは8月30日に、ナノテラスにおいて行われます。この日は、情報通信科から選ばれた6名の生徒、校長、教諭が参加し、ナノテラスの施設も含めた学びを深める予定です。
- - 10:00 - 16:00:実験の実施
- - 10:15:生徒向けの放射線に関する講義
- - 10:45:ナノテラスの概要紹介
- - 11:30:測定開始
- - 15:45:測定終了・片付け
鶴岡の伝統と未来へ
このような取り組みを通じて、生徒たちは150年以上の歴史がある鶴岡の伝統的な絹産業と最先端技術をつなぎ、新しい産業の可能性を見出そうとしています。鶴岡工業高校の特色ある学びを地域社会に広く知らせ、次世代の技術者としての成長を促進することが期待されます。高校生たちが育む未来のものづくりと地域活性化に向け,ぜひ注目していきたいと思います。