自動配送ロボット、工場間を走る!
近年、ロボット技術の進化が著しく、その活用が様々な分野で進んでいます。その中でも特に注目されているのが、自動配送ロボットの実証実験です。このたび、神奈川県横浜市金沢区において、株式会社ニットーとアルケリス株式会社間の公道で、自動配送ロボット「Hakobot」の実証実験が実施されることが発表されました。実験は2024年1月13日から1月30日まで行われます。
実証実験の背景
株式会社ニットーが製造した製品や金属部品等を自動で運ぶ「Hakobot」は、従業員の業務を効率化することが期待されています。このプロジェクトは、ロボット企業と連携し、生活支援ロボットの実用化に向けた取り組みの一環として実施されます。県では、ロボットの導入を促進するための支援を行い、企業の働き方改革を後押ししています。
実施概要
自動配送ロボット「Hakobot」は、自律走行を実現し、従業員が行っていた重い荷物の搬送業務を省力化します。これにより、社員の業務負担が軽減され、さらには搬送業務における安全性も向上することが狙いです。また、削減された工数は、製品加工等本来の業務に充てることができ、工場全体の生産性向上が期待されています。
実行にあたっては、警察庁が定めた基準に従い、近接監視者がついて運用されるため、安全面でも配慮がされています。将来的には、自律走行、遠隔監視や操作による運用を目指すというビジョンも掲げられています。
Hakobotの特長
この自動配送ロボットは、全長1026mm、全幅660mm、全高946mmというサイズで、最大荷重は100kg。特筆すべきは、その四輪駆動四輪操舵設計により、高い走破性と小回り性能を兼ね備えている点です。狭い工場内でも運転が可能で、従来の搬送方法よりも圧倒的に効率的です。
県からの支援
神奈川県は、この自動配送ロボットの導入にあたり、改良にかかる費用の一部支援を行うとともに、実証実験後の導入に向けた伴走支援も計画しています。これは、ロボット技術の普及だけでなく、地域産業全体の発展に寄与することを目的としています。
取材のお知らせ
実証実験に関心のあるメディアの方は、1月9日までにロボット実装促進センターに連絡すると取材が可能です。ロボットの導入が進む中、企業の取り組みがどのように地域経済に影響を及ぼすのか、興味深い展開が待っています。
お問い合わせ先
神奈川県産業労働局産業部産業振興課の課長髙橋プレジデント(電話045-210-5630)までご連絡ください。