アーティストMUSASHIと辻直人選手のコラボ作品が生む社会貢献の輪とは

アーティストMUSASHIと辻直人選手のコラボの背景

アーティストのMUSASHIとプロバスケットボール選手の辻直人選手が織りなすコラボレーションの舞台裏には、彼らの深い絆と社会貢献への熱い想いがある。辻選手は、プロバスケットボール界のトップ選手としての活躍に加え、社会への恩返しを目指した「スリーピース」という活動を展開している。この取り組みは、試合で決めた3ポイントシュートごとに資金を積み立て、シーズン終了後に入院中の子どもたちや児童養護施設への寄付に用いるもので、2018年の少年との出会いを契機に始まった。

「スリーピース」という名前には、笑顔を広げる「ピースサイン」、平和の象徴である「Peace」、そしてパズルのピースを意味する「Piece」が込められており、辻選手の情熱が感じられる。彼は「自分の行動が誰かの助けになるということが、自分のモチベーションになります」と述べ、活動を通じて多くの子どもたちに笑顔を届けることを目指している。

MUSASHIとの出会い

辻選手とMUSASHIの出会いは、辻選手の4つ上の兄、辻大地さんを通じて実現した。大地さんと共に活動していた万博武蔵個展事務局の理事が大地さんの同級生だったことから、二人の交流が始まった。MUSASHIは辻選手の試合を観戦し、試合での活躍に感銘を受け、さらにアトリエに訪れた辻選手に「スリーピース」をテーマにした自身のアートを寄贈した。

MUSASHIは、自身もかつてバスケットボールに関わっていた経験があり、辻選手が自身の活動に感謝を示したことに非常に感動した。「彼のシュートをみたときをイメージして描いた作品です」と彼は語る。

展示会へ向けた想い

この作品は、2023年7月9日・10日に開催される『世界のMUSASHI個展』で展示される予定だ。この個展では、MUSASHIの作品だけでなく、彼を応援するアーティストや企業とのコラボ作品、さらに47都道府県の障がい福祉事業所との合作プロジェクトにも力を入れる。障がい福祉とアートの融合を通じて、新たな可能性を社会に広め、理解を深めていくことを目指している。