社史を漫画で継承する新サービス「社史漫画.com」の魅力とは

企業の歴史を漫画で伝えるサービス、社史漫画.comの登場

新型コロナウイルスの影響で、企業内のコミュニケーションが減少し、特に企業文化や創業期の歴史の継承に危機感を感じる経営者が増えています。そんな中、社史を漫画の形で制作するサービス「社史漫画.com」が新たにスタートしました。このサービスは、企業の成り立ちや文化を次世代に伝える新しい手段として注目されています。

コロナ禍の影響と社史継承の重要性

最近の調査によると、約60%の人々がコロナ禍以降も飲み会の頻度が減ると考えており、社内コミュニケーションの縮小が懸念されています。また、団塊世代の引退によって、企業の歴史が失われる危機も指摘されています。このため、新入社員の教育や新卒採用において、企業の歴史や創業期の社員の思いをどう届けるかが重要な課題となっています。

若手社員のニーズに応える漫画による社史

興味深いことに、調査に参加した20代から40代の若者の約44%が自社の社史が漫画であることを望んでおり、多くの人が漫画という形式に親しみを感じています。つまり、経営者は歴史を伝えたい一方で、若い世代は漫画での情報提供に対して高い関心を持っているのです。社史漫画.comでは、こうした両者の思いを繋ぐことを目指しています。

漫画制作のプロセスと提供内容

「社史漫画.com」では、企業のストーリーを漫画で表現するために、分かりやすく面白いコンテンツを制作するポイントや注意事項を提供しています。また、過去の成功事例を紹介し、どのように制作が行われるかの透明性も確保しています。

ユーザーが社史漫画を制作したい場合、用途や目的に基づいたコンサルティングが行われます。専門ライターによる取材とシナリオ作成、また著名な漫画家とのコラボレーションにより、各企業が求める特有のビジュアルスタイルでの作品を提供します。これにより、制作から印刷、製本に至るまでを一貫してサポートするワンストップサービスを実現しています。

企業の声：ビームス・デザイン・コンサルタントの事例

株式会社ビームス・デザイン・コンサルタントでは、創業20周年を迎える前に創業社長が不慮の事故で倒れた際、社風や姿勢を失うことを憂慮しました。そのため、石𣘺社長の理念や社風を社員のエピソードとして漫画にまとめるプロジェクトが進行されました。この結果、社員自身が会社の歴史を再認識し、新入社員にも伝える大切さを感じられる一冊が完成する運びとなりました。

今後の展望

今後、社史漫画.comでは漫画だけでなく、従来のテキストや写真を基にした社史との合本による制作も視野に入れ、パートナー企業の拡充を図ります。また、制作チームの構築により、質の向上と制作時間の短縮を実現し、年間30件の制作を目指すとしています。企業の歴史を次世代へと繋ぐ「社史漫画.com」にぜひ注目してください。