WavesがdApps市場に参入
スイスのツーク発のウェーブス・プラットフォーム(Waves Platform)が、分散型アプリケーション(dApps)開発向けのスマートコントラクト機能を新たに導入しました。この機能は、開発者がより簡単にdAppsを作成できるように設計されたプログラム言語、ライド(RIDE)を活用しており、Web 3.0の未来に向けた大きな一歩となります。
革新的な機能の特徴
ウェーブスは、その新しいプラットフォームがイーサリアム(Ethereum)やイオス(EOS)、トロン(TRON)といった既存の人気ブロックチェーンソリューションよりも多くの利点を持つと自負しています。主な特徴として、プログラミング過程でのエラーを軽減する設計のライド、遅延評価、形式的検証、さらにはガス費が不要で、固定されたトランザクション手数料を採用しています。これにより、開発者はより安心して開発に携われるようになります。ウェーブスのCEO、アレクサンドル・イワノフ氏は、これにより多くの開発者がウェーブスプラットフォームに参入することを期待しています。
「dAppsが将来的に分散型社会の基礎になると信じています。その中で私たちが開発するオリジナルなソリューションは、多くの人々にとって価値ある選択肢となるでしょう」と彼は語ります。また、この新しい機能は、ブロックチェーン以外の開発者にとっても参入しやすくなり、新しいチャンスをもたらすとしています。
dApps市場の拡大
最近のデータによると、dApps領域の上位4プラットフォームのユーザー数は2019年第1四半期に25%増加し、合計80万人に達しています。dAppsの総価値は約32億ドルと評価されており、今後2〜3年内に急成長が期待されています。dAppsは、ストレージ、トレード、ベッティングなどの遊びにとどまらず、選挙や立法、公共サービスといった新しい形の民主化にも寄与する可能性があります。
競争が激しくなる中、ウェーブスのスマートコントラクト機能の導入は、既存のプラットフォームにプレッシャーをかけるとともに、開発者たちがより良い環境で開発を進めるための手助けとなります。
Wavesプラットフォームの背景
ウェーブス・プラットフォームは2016年に設立され、現在までに大規模な資金調達を経て発展してきました。モスクワ、アムステルダム、ツークに拠点を構え、180人以上の社員を擁しています。アクティブユーザーは664,074人に及び、1日あたり平均100,861件のトランザクションが行われています。
さらに、ウェーブスは、ボストーク・プロジェクト(Vostok project)の技術的基盤としても知られ、企業や公共セクターのためのプライベートブロックチェーンの開発にも注力しています。これからの展望はますます明るく、dApps市場での存在感を高めることでしょう。
まとめ
Wavesプラットフォームによるスマートコントラクト機能の導入は、dApps市場における新たなスタートを意味します。開発者が抱える参入障壁が低くなり、より多くのアイデアが実現するチャンスとなるでしょう。
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