岡山大学の新たな挑戦:ジョブシェア制度
国立大学法人岡山大学が新たに導入した「ジョブシェア制度」は、異なる部局の業務を兼務し、事務職員のスキル向上を目指す取り組みです。この制度は、職員が多様な業務を経験することで、大学の組織力を高めることを目的としています。
この取り組みの一環として、2025年10月にラオス及びカンボジアで開催された国際イベントに、選抜を受けた5名の事務職員が参加しました。彼らは、ナレッジマネジメントシステムを構築するための経験を積む中で、現地の学生たちに岡山大学の教育・研究の取り組みを紹介し、質疑応答を行いました。
特に印象的だったのは、ラオスでの留学説明会です。LJIポンケオ・チャンタマリー所長との会談や、現地高校での発表を通じて、現地の学生や教育機関との交流を深めることができました。さらに、ラオス教育スポーツ省学生局やラオス国立大学の学長との訪問も実施し、国際的な交流の幅を広げました。
このイベントを通じて、職員たちは海外の視点から自大学や日本の教育システムについて再評価する機会を得ました。彼らは、国際的な視野を持つマネジメント人材として成長し、自身の経験を組織全体で共有可能な知識として蓄積していくことを目指しています。
ジョブシェア制度の意義
岡山大学が進める「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」の一環として、このジョブシェア制度が位置付けられています。本制度は、職員が困難を乗り越え、持続的な成長を実現するための出発点といえます。実際、この制度への参加者からは、「現地での活動から多くの学びを得た」とのコメントが寄せられています。
参加した職員は、海外の学生が何を求めているのか、他大学がどのように留学生獲得に取り組んでいるのかを直接知ることができ、非常に貴重な経験となったと語っています。互いに異なる視点で意見を交換しながら、組織全体の国際業務の姿勢を見直す機会となりました。
また、参加者は国際交流業務の重要性を実感したという声もあり、他部局の職員との協働が強化される結果に結びつきました。
経験がもたらすもの
今回の国際イベント参加を通じて、職員たちは自身の業務を再認識し、今後の業務改善や自身の成長へとつながる知見を得ることができました。皆が持つ異なる視点やバックグラウンドが、これからの岡山大学の国際戦略に活かされていくことでしょう。
今後も大学は地域と世界をつなぐ理想的なプラットフォームとして機能し、国際的な視野を持った人材を育成していくことに期待が寄せられています。岡山大学の取り組みに今後も注目が集まっています。