DNP、イベント会場向けに汚れたフィルムを剥がせる紙トレイで資源循環システムを構築!
大日本印刷株式会社(DNP)は、イベント会場などの飲食店向けに、汚れたフィルムを簡単に剥がせる紙トレイ「DNP易剥離紙容器 紙トレイ」と、回収から再資源化、再生製品の提供までを行う資源循環システムを構築しました。
このシステムは、脱炭素社会の実現に向けたプラスチック容器から紙容器への切り替えニーズと、循環型社会の実現に向けた紙容器のリサイクル促進という課題に対応するため、DNPが開発した「DNP易剥離紙容器 紙トレイ」を活用しています。
特長:簡単に剥がせるフィルムで、紙のリサイクルを促進
「DNP易剥離紙容器 紙トレイ」は、食品に接するフィルムを剥がせるように設計されており、使用後に汚れたフィルムを簡単に剥がすことで、汚れのない紙を回収・リサイクルすることができます。
トレイの紙部分は、特殊な加工によってフィルムとの接着強度を調整しており、容易に剥がせるように設計されています。これにより、従来のように、紙とフィルムを分離する際に、特殊な機械を使用したり、人手に頼ったりする必要がなくなり、リサイクルを容易にすることが可能になりました。
リサイクルされた紙は、トイレットペーパーとして再生
回収された紙は、資源再生事業者によってトイレットペーパーに再生され、再びイベント会場などの施設内で使用されます。このシステムでは、トレイの製造から回収、再資源化、再生製品の提供までを一貫して行うことで、資源の有効活用と環境負荷の低減を実現しています。
将来的にはARコンテンツも導入予定
DNPは、このシステムをエンターテインメント会社やスポーツ会場などのイベントにも提供していく予定です。また、将来的には、トレイにAR(拡張現実)コンテンツを楽しめるマーカーを印刷することで、スマートフォンなどで読み込むことで、ARコンテンツを楽しむことができる機能も提案していく予定です。
環境問題への貢献と新たな価値提供
DNPは、今回の資源循環システムの構築によって、イベント会場などでのプラスチック容器削減とリサイクル促進に貢献するとともに、環境負荷の低減と新たな価値提供を目指しています。