古賀政男の音楽を継承する佳山明生
BS日テレの「歌謡プレミアム」で、古賀政男の最後の弟子である佳山明生が特集される。
この番組は、古賀政男が7月25日に迎えた47回目の命日を記念し、「我が恩師 古賀政男を唄う」というテーマで構成されている。佳山明生は、古賀政男の名曲「無法松の一生」や「湯の町エレジー」、そして自身のヒット曲「氷雨」を熱情に歌い上げる。
古賀政男との運命の出会い
佳山明生が古賀政男の弟子になるためには、並々ならぬ努力があった。当時、古賀は新たな弟子を受け入れないと公言していた中、佳山は古賀の自宅に直接足を運び、粘り強く門を叩き続けた。2度の門前払いを受けながらも、3度目の正直でようやく古賀に会うことができ、歌唱を披露。結果、彼の言葉によって「最後の門下生」として受け入れられた。
この瞬間、佳山は自分の夢が叶うという希望を抱き、努力を重ねる決意を新たにした。古賀政男の家庭には、掃除や大変なレッスンが待っていたが、その独特な音楽教育は彼にとって大きな財産となった。
映し出された古賀メロディーの魅力
古賀の教えは、歌の解釈をシンプルにし、詞を生かしたメロディーを歌うことに重点を置いていた。佳山は、自身の成長を彼のレッスンを通じて語り、古賀に培われた技術は、今や佳山自身の武器となっている。
さらに、佳山は古賀秘伝のボイストレーニング法も公開。特に彼のメソッドは、歌手としてのベースを築くための原点をしっかりと押さえたもので、それ故に現在の佳山の声に厚みと深さをもたらしている。
大ヒット曲「氷雨」誕生の裏側
佳山明生の歌手デビューは1977年に叶ったものの、初期は苦戦が続いた。しかし「氷雨」の登場によって運命が一変。発売直後はなかなか認知されなかったが、旭川地域の有線放送局で偶然もたらされた運命的なリクエストが、その名を広めることに貢献した。特定の番組で繰り返し流されたことにより、やがて広範囲に知られるようになり、最終的には80万枚の売上を記録することができた。もちろん、これは佳山自身の努力の結実でもある。
番組の見どころ
今回の「歌謡プレミアム」では、佳山のヒット曲や、古賀メロディーの人気曲を披露するだけでなく、彼の音楽に対する情熱や仲間とのグループ番号も楽しめる。特に最新曲「ぼっちの女だから」の歌唱は、彼の新たな挑戦を象徴するものである。古賀政男の遺産がどのように受け継がれていくのか、また佳山明生の新たな側面が楽しめる内容となっている。
番組詳細
- - 放送日時: 7月28日(月) よる9時〜9時54分
- - 放送局: BS日テレ/BS日テレ4K
- - 出演者: 司会に赤坂泰彦、馬場典子を迎え、ゲストには佳山明生が登場します。特に、彼のコメントや楽曲に寄せる思いは番組の中でも重要な要素となるでしょう。
この特集を通じて、音楽が持つ力や、師弟関係の深い絆を感じられることだろう。古賀政男のメロディーが、佳山明生を通じて今なお生き続けている様が伝わることを期待したい。