マレーシアにおけるサイバニクス製品導入契約の締結
CYBERDYNE株式会社は、マレーシアの社会保障機関であるPERKESOとの間でサイバニクス製品の導入契約を結び、これにより、マレーシア国内の医療分野に革新がもたらされることとなります。本契約は、正式に2024年12月4日に締結され、主な内容として、HALシリーズの50セット(合計65台)が国立 神経ロボット・サイバニクス・リハビリテーションセンターに導入されます。これは、約4.6百万ドル(日本円で約7億円)という契約金額で、最大5年間の運用を予定しています。
サイバニクス技術の普及と展望
この契約は、CYBERDYNEが既に2018年にPERKESOとのパートナーシップを築いた成果の一つです。始まりは、HALの初導入であり、以来、CYBERDYNEとPERKESOは連携を強化し、サイバニクス治療法の普及に努めています。これにより、医療現場での患者負担なしにサイバニクス治療を受けられる機会が増加し、2024年9月末時点で国内の13施設で119台のHALが稼働しています。この成果を踏まえ、PERKESOは「PERKESO 国立 神経ロボット・サイバニクス・リハビリテーションセンター」の設立を加速させています。
新しいリハビリ施設の概要
新センターは、15.6ヘクタール(東京ドーム3.4個分)の広大な敷地に、約86,400平方メートルの総床面積を持ち、最大700人の患者を収容できる規模を誇ります。施設の開設に向けては、2025年1月から一部運用が開始され、サイバニクス製品の導入が2024年12月より段階的に実施される予定です。このセンターは、サイバニクス製品が集中して配置される世界最大規模の医療施設となる見込みです。
地元政府と連携した展開
2024年5月には、マレーシアの人材資源省大臣を始めとする政府関係者がCYBERDYNEを訪れ、サイバニクス技術のマレーシアでの展開に向けた重要な会談が行われました。この際、大臣は同センターへのHALを含むサイバニクス製品の大型導入の意向を表明しました。これにより、マレーシアにおける社会保障の強化にも寄与することが期待されています。
CYBERDYNEの使命
CYBERDYNEは、社会のさまざまな課題に対処するため、「人」+「サイバー・フィジカル空間」(HCPS)の融合によるサイバニクス技術の発展に取り組んでいます。特に、世界初の装着型サイボーグHALは、高い機能再生効果を持ち、世界中に展開されています。また、健康や身体機能に障害を抱える方々の自立を支援し、より安心安全な社会の実現を目指しています。
まとめ
この契約締結は、マレーシアにおけるサイバニクス治療の普及と医療制度の発展にとって重要なステップとなります。CYBERDYNEはさらなる技術革新を通じて、患者の生活を改善し、未来の医療をリードしていくことでしょう。