住友ベークライトとオリンパスが提携
住友ベークライト株式会社の医療機器事業を担当するSBカワスミ株式会社は、オリンパスマーケティング株式会社と販売提携を結び、2025年12月より大腸および胃十二指腸用ステントの販売を開始することを発表しました。この提携により、今後国内の医療機関への提供が期待されます。
提携により期待される効果
この販売提携は、医療機器分野において新たな一歩となります。特に、住友ベークライトが製造する「川澄ジャバラ大腸ステント」「SR大腸ステント」「スプライダー胃十二指腸ステント」は、悪性腫瘍による閉塞症状を軽減するために、特化された設計がなされています。
川澄ジャバラ大腸ステント
本ステントは、シリコーン膜と補強布から構成されており、腫瘍浸潤による再閉塞を防ぐための設計が施されています。この特長により、患者様のQOL(生活の質)を向上させることが期待されています。また、医療機器承認番号も取得しており、信頼性の高い製品です。
SR大腸ステント
このステントは、3つのセグメントが任意の順序で展開できるため、正確な位置に留置することが可能です。使用者の技術や経験に依存せず、安全で確実な手技を実現するための工夫がなされています。こちらも医療機器承認を受けており、安心して使用できる製品です。
スプライダー胃十二指腸ステント
このハイブリッド構造を持つステントは、金属と糸を組み合わせて高い柔軟性と拡張力を実現しています。腸管の屈曲にもしっかりとしたアプローチが可能で、特に胃幽門付近では逸脱防止に寄与する設計がされています。こうした特性により、食事の通過性を改善し、患者様のQOL向上に寄与することを目指しています。
医療業界への貢献
住友ベークライトの医療機器事業は、手術用デバイスや内視鏡関連デバイスを中心に展開されています。今後も医療ニーズの高い新製品を継続的に上市することで、患者様や医療従事者への貢献をさらに深めていく方針です。医療分野の進展と共に、これらの製品がどのように利用されるのか注目が集まります。
お問い合わせ
販売元であるSBカワスミ株式会社は、詳細な情報提供や問い合わせを受け付けています。興味のある方は、公式ウェブサイトでの確認をお勧めします。連絡先は以下の通りです。
医療の未来を支える製品が、この提携から生まれることを期待しています。