朝日新聞東京本社版、5万号の記念特集
2023年9月20日、株式会社朝日新聞社の東京本社版がついに5万号の節目を迎えました。1888年に始まり、137年にわたって日本のメディアとしての役割を果たしてきた朝日新聞。その歴史を振り返り、未来に目を向けた特集面を20日付の朝刊にて発表されたことに、多くの人々が注目しています。
この特集面には、日本を代表する俳優である渡辺謙さんがインタビューに登場します。渡辺さんは、1991年に急性骨髄性白血病で入院中に朝日新聞の「声」欄に投書した過去を持ち、その当時の思いを語ります。彼がメディアに抱く期待や信念についても触れており、特集のデジタル版では動画の配信も行われる予定です。
特集面では、5万号での歩みを示す年表と共に、朝日新聞の看板コラム「天声人語」や人気の4コマ漫画「あれこれ」なども紹介されます。そういったコンテンツを通じて、読者に朝日新聞社の長い歴史を届けることが狙いです。
朝日新聞は1879年1月25日に大阪で創刊され、その後大阪本社版が2021年に5万号を達成しました。この特集では、各本社ごとに号数が異なる理由についても詳しく説明されます。
春日芳晃編集長のコメント
節目の5万号を迎えるにあたり、春日芳晃・ゼネラルエディター兼東京本社編集局長は、次のようにコメントを寄せています。
「朝日新聞が創刊された1888年の頃は、ほとんどの漢字に読み仮名が付いていました。識字率が低い時代であったことを考えると、『ニュースを皆に届けたい』という思いが込められています。それから137年、私たちの社会は大きく変化してきました。変化の中でも、朝日新聞はファクトチェックやデータジャーナリズム、生成AIを用いた報道にも力を入れていく所存です。健全な民主主義を支えるために、正確な情報を提供し続けることは不可欠です。」
加えて、春日社長は急速に進化するAIの時代における報道の責任に言及し、記者の情熱が重要であると強調しました。「50001号からも、我々はその責務を果たすつもりです」と力強く宣言しています。
朝日新聞東京本社版の歴史に触れ、未来へと進む彼らの足跡を追うこの特集面をぜひ一読してみてください。改めて新聞が果たすべき役割や、これからの情報の受け取り方について考える良い機会となることでしょう。