2024年9月15日、株式会社シーエムシー出版から待望の雑誌『月刊ファインケミカル 2024年9月号』が発売されます。今回は全固体電池に関連した特集が組まれており、特に固体電解質に関する最新の研究成果が詳細に紹介されています。電子機器の革命とも言える全固体電池は、従来のリチウムイオン電池に比べて多くのアドバンテージを持っており、特に電気自動車(EV)市場においてその重要性が高まっています。
全固体電池の最大の特徴は、電解液を使用せず、固体材料を用いることでより安全な運用が可能である点です。リチウムイオン電池では発火のリスクが常につきまといますが、全固体電池はそのリスクを大幅に低減しています。また、急速充電が可能であり、エネルギー密度も高いため、様々な温度条件下でも安定した性能を発揮します。これにより、EVの普及がより加速することが期待されます。
特集の内容としては、液相法を用いたLGPS型のオキシチオリン酸リチウム固体電解質の合成や、様々な硫化物固体電解質の製造方法、アモルファスLi3PO4固体電解質膜の開発、易焼結性のガーネット型固体電解質、および焼結不要なLi7La3Zr2O12-LiBH4系固体電解質の作製に関する情報がございます。これらの研究は、全固体電池の商業化に向けた重要なステップとなります。
この特集号は、全固体電池に興味を持つ研究者や業界関係者、そして未来の電池技術に関心のある読者には非常に価値のある情報源となるでしょう。また『月刊ファインケミカル』は、1972年の創刊以来、産業界と学界を繋ぐ重要な役割を果たしてきました。専門的な技術情報やマーケット動向についても詳細に報告されており、先端産業界において不可欠な資料として多くの名高い研究機関や企業でも利用されています。
『月刊ファインケミカル 2024年9月号』は、B5判フルカラーで、定価は税込7,700円です。この購入は当社のECサイトまたは全国の書店で可能です。専門知識を得る良い機会として、ぜひ手にとってみてはいかがでしょうか。時間の経過とともに進化する電池技術に関心のある方には、必見の内容です。今後の全固体電池技術の展望を探る良い手助けとなることでしょう。