日本初のFinTechスタートアップピッチコンテスト「FINOPITCH 2025」開催
2023年3月6日、日本初のFinTechピッチコンテスト「FINOPITCH 2025」が開催され、世界各国から参加した38社の中から各賞が決定しました。主催は株式会社FINOLABで、本コンテストは日本国内外のスタートアップが集まり、最新のFinTechサービスを披露する場となっています。
大賞受賞会社
今回のコンテストでは、報告された19社の中から特に際立った2社が大賞を受賞しました。国際部門の大賞には、シンガポールを拠点とする
Blade Labsの「ESG Islamic Finance Platform」が選ばれました。このサービスは、イスラム金融の可能性を示唆し、新たなビジネスチャンスを生み出す点で高く評価されました。国内部門の大賞は、
Noahlogy株式会社の「AI-native PLM for shipping」が受賞しました。AIを活用したこのサービスは、船舶のサプライチェーンの課題を解決する方法を提案し、業界の注目を集めました。
その他の受賞結果
大賞の他にも、オーディエンス賞やスポンサー賞など、さまざまな賞が発表されました。オーディエンス賞では、国際部門が
Fly Fairlyの「Fly Fairly – Fly Now Pay Later」、国内部門が
BillPay株式会社の「BillPay」が受賞。さらに、三菱地所賞には
International Payments Identity (iPiD)の「Global bank account validation」、電通総研賞には
株式会社tayoriの「tayorie」、セブン銀行賞には
株式会社Receptの「proovy」が選ばれました。各企業は、自社のサービスが持つ革新性や社会課題解決の可能性をアピールし、多くの注目を浴びました。
FINOPITCHの目的
「FINOPITCH」は2012年にスタートし、日本の金融革新をリードする国際的なイベントに成長しました。毎年、数多くのスタートアップが参加し、ファイナリストはそれぞれ7分間でピッチを行います。審査員による採点と観客投票を通じて優れたサービスが選ばれるという体制が整えられており、これまでに200社以上のスタートアップがこの舞台に立ちました。
審査員からの総評
一般社団法人 金融革新同友会 FINOVATORSの審査員は、AIを使ったソリューションが多く登場する中で、特に具体的な課題を解決するスタートアップが高い評価を受けたと語りました。参加企業は、金融テクノロジーの進化だけでなく、社会の変化にも敏感に対応する姿勢を示しています。
参加企業の紹介
今回のコンテストには、国内外から幅広い企業が参加しました。国際部門では、台湾の
ActuaViz、イギリスの
DepositPass、アメリカの
INSTOなどがピッチを行いました。また、国内部門では、
ガレージバンク株式会社や
株式会社Receptなどが登壇し、それぞれ独自のサービスを紹介しました。
未来への展望
今後も「FINOPITCH」はFinTechの進化とともに成長し、新しいビジネスモデルや解決策が次々と生まれる場として期待されています。参加企業やスタートアップは、未来の金融社会を形成する重要な役割を担っており、観客の期待も高まっています。
まとめ
「FINOPITCH 2025」は多くの新たなアイデアとイノベーションを生み出し、これからの金融サービスの在り方に大きな影響を与えることでしょう。今後もこのようなイベントを通じて、日本のFinTech業界のさらなる発展に期待が寄せられます。