アールイー株式会社が東京都のGX関連事業に採択される
東京都が推進する「GX関連産業創出へ向けた早期社会実装化支援事業」において、アールイー株式会社が採択されました。これは、未利用資源である「排水油泥」を再資源化し、バイオ燃料として活用する新たなプロジェクトです。
GX関連産業創出へ向けた支援事業とは
この支援事業は、グリーントランスフォーメーション(GX)を推進する新技術やサービスの社会実装を目指す企業に対し、支援を行うものです。今回採択されたのはアールイーを含む5社。アールイーは、東京の排水油泥を再生可能燃料に加工し、都市の脱炭素化と資源循環型社会の構築に貢献することを目指しています。
排水油泥の可能性
近年、再生可能燃料の重要性が高まり、多くの業界が化石燃料からの転換を求められています。特に航空、船舶、建設などの分野では、カーボンニュートラルに向けた代替燃料の確保が急務です。一方で、都市部の日常生活から発生する「排水油泥」は今まで厄介な廃棄物として扱われてきましたが、アールイーはこの資源を新たな価値に変換しようとしています。
事業の概要と現場起点
アールイーは、食品流通の現場で蓄積してきたノウハウを生かし、「排水油泥」を回収・処理し、FAME(脂肪酸メチルエステル)という再生可能な燃料へと転換します。このプロジェクトでは、既存の回収ネットワークと連携を図り、都市内の廃棄物を資源に変える循環型エネルギーシステムの実現を目指します。
実証スケジュール
このプロジェクトは5年間の計画で進行し、2025年度からは排水油泥の特性分析と小規模な実証実験を行います。2028年度以降には量産体制を整え、航空燃料への技術展開も視野に入れています。
今井代表取締役のコメント
代表取締役の今井直樹氏は、「東京都のGX関連産業創出支援事業に採択されたことを光栄に思います。今回の取り組みは、食品流通の現場から得た知見をエネルギー分野へ応用する挑戦であり、未利用資源から脱炭素に向けての新たな可能性を引き出すものです」と語っています。
会社概要
アールイー株式会社は2016年4月に設立され、東京都豊島区に本社があります。コンサルティングやプロデュース事業、ビッグデータ利活用事業など、多岐にわたる事業を展開しています。今後も、地域に根ざした課題解決に貢献し続けることを目指しています。
詳しい情報は、
アールイー株式会社の公式サイトをご覧ください。