佐川急便、飛脚宅配便のカーボンフットプリントを算定
物流業界の環境負荷削減に向けた取り組みが注目を集めています。佐川急便株式会社(本社:京都市南区)が、飛脚宅配便1個あたりのカーボンフットプリント(CFP)を算定したとのことです。この算定により、飛脚宅配便のライフサイクル全体を通じたCFPは、個人向け荷物で1個あたり1.25kg-CO₂eであることが明らかになりました。
この取り組みは、環境省が推進する「令和6年度製品・サービスのカーボンフットプリントに係るモデル事業」に採択されたことが契機となっています。特に、物流企業がこのモデル事業に加入したのは初めてのことです。算定にあたっては、環境省及び経済産業省が策定したカーボンフットプリントガイドラインに基づき、代表的な輸送経路および平均的な輸送距離と荷物の重量を考慮しました。
SGホールディングスグループ全体としても、CO₂排出量削減の目標を掲げ、その実現に向けた具体的な施策に取り組んでいます。特に、再配達の抑制という社会的課題に対しても積極的なメッセージを発信し、お客様にとって「エコな選択肢」を提供していくことを旨としています。今回のCFP算定結果を受けては、特に環境負荷が高いプロセスに焦点を当ててCO₂排出量削減に取り組む意向を示しています。
加えて、これらの算定結果は利用者に対して周知するために、伝票に表示される予定です。こうした取組みによって、再配達抑制に向けた新たな施策を検討・実施していく考えです。
佐川急便は今後も持続可能な社会の実現に向けて、環境負荷の低減やCO₂排出量の削減に向けた様々な試みを推進していく方針です。これによって、お客様のみならず、広く社会全体に貢献できる取り組みを展開していくことでしょう。環境に配慮したサービス提供が求められる中、佐川急便のような企業の努力が大きな影響を及ぼすことが期待されます。
持続可能な未来のために、私たち一人ひとりもその選択を意識し、エコなサービスを利用することが大切です。今後も佐川急便の取り組みから目が離せません。