EVコンバージョントラックの先駆け、ヤマト・モビリティとSBSが提携

EVコンバージョントラックの誕生

ヤマト・モビリティ&Mfg.株式会社（以下、ヤマト・モビリティ）とSBSホールディングス株式会社（以下、SBS）、さらには株式会社IAT（以下、IAT）の3社が共同で進めてきたEVコンバージョントラックの開発が、ついに実を結びました。最新の情報によると、量産・量販を前提としたこのEVトラックが正式に認可され、車両ナンバーを取得したとのことです。日本で初めての試みとなるこのEVトラックの取り組みは、さまざまな側面で注目を集めています。

EVコンバージョンとは？

EVコンバージョンは、既存の内燃機関車両をEVに改造するプロセスです。この方式は、新車を購入するよりもコストがかからず、環境にも優しい選択肢として評価されています。特に、物流・運輸業界では、トラックの電動化が急務とされており、これによりCO2排出量の削減が期待されています。

画期的なコスト削減

SBSホールディングスの発表によれば、EVコンバージョントラックを導入することで、同型の新車を購入するのと比較して約3分の1の費用で済むことがわかりました。このコスト削減は、企業がEVを導入しやすくする大きな要因になるでしょう。

初号車の引き渡し

この取り組みの一環として、2025年4月15日には、SBSホールディングスの本社において初号車の引き渡し式が行われました。これにより、SBSグループは運用効率の向上と環境負荷の軽減を同時に実現することが可能になります。

今後、SBSグループ全体では、2025年3月時点で72台のEV車両が稼働していますが、ヤマト・モビリティを皮切りに、さらに20台以上のEV車両を追加導入する計画が進行中です。

76台のEV車両導入計画

ヤマト・モビリティとSBSグループは、このEVコンバージョンをさらに拡大し、より多くのディーゼルトラックのEV化を目指しています。これにより、車両の再利用を促進し、EV保有比率を高める活動を進める考えです。

公道での実走行

今後の計画には、EVコンバージョンされた車両の公道試乗が含まれており、SBSグループ以外の顧客からの要望にも対応するため、ヤマト・モビリティはデモ車のナンバーを取得しました。この動きにより、様々な企業がEVの可能性を体感する機会が増えることになるでしょう。

環境への貢献

3社は、今後も物流・流通業界全体におけるEV比率の向上を目指し、環境負荷の低減に努めていく決意です。また、EV改造・整備を行うパートナー企業も全国的に募集し、事業のさらなる拡大を図る計画です。

このように、ヤマト・モビリティとSBSホールディングスのコラボレーションは、持続可能な未来に向けた一歩を踏み出しました。今後の進展に、さらなる期待が寄せられています。