夜の書店で新たな物語に触れる
11月1日の夜8時、三省堂書店神保町本店の仮店舗内で特別なイベントが行われました。閉店後の静かな書店で、著者の白尾悠さんを招き、彼女の待望の新刊『隣人のうたはうるさくて、ときどきやさしい』の先行読書会が開催されたのです。このイベントは「本と過ごす夜 in BOOK STORE」と名付けられ、著者と参加者が作品を囲んで語り合う貴重な機会となりました。
会場には、書店員たちが長テーブルと椅子を準備し、この夜のために特別な空間を作り上げました。参加者たちは、静かな書店の中で、白尾さんの新作を手に取り、まるで彼女の言葉が聞こえるかのようにその内容に没頭していきました。
白尾悠さんと作品の魅力
白尾悠さんは「女による女のためのR-18文学賞」の大賞を受賞した実力派作家であり、今回の作品『隣人のうたはうるさくて、ときどきやさしい』は、共に過ごすことで心地よい生活を築くコミュニティ型マンション「ココ・アパートメント」を舞台にしています。多世代の住人たちの交流や心の変化を温かく描いた連作小説で、各登場人物は、さまざまな人生の悩みや喜びを抱えています。
「この作品は、いままさに多くの人に読んでもらいたいと考えている一冊です」と白尾さんが語るその思いは、参加者にも強く伝わり、彼らの心に響きました。
ゲラ読み会での語らい
イベントでは、参加者たちが作品を読み終えたばかりの白尾さんと直接対話する時間が設けられました。多くの参加者が感想を述べ、自身の人生に重ね合わせたり、新たな価値観を得たりする瞬間がありました。以下は、その一部の感想です。
- - 「女性に寄り添う温かな物語だと感じた。」
- - 「登場人物に共感する部分が多く、自分のことのように思えた。」
- - 「初めてしっとりした小説にも興味が湧いた。」
- - 「男性視点を巧みに描いていて驚いた。」
- - 「白尾さんの体験をもっと知りたい。」
- - 「ここなら住んでみたいと思える。」
こうした素晴らしい交流の中で、白尾さんは参加者の質問に丁寧に答え、彼女の考えや創作の背景を語りました。そして、イベントの終わりに行われたサイン会では、まだ話し足りない参加者たちが集まり、再び交流が盛り上がる場面も見られました。
次回のイベント情報
さらに、次回のゲラ読み会が11月16日(土)に開催されることが決定しています。白尾さん自身も参加し、作品についてのさらなるディスカッションが行われる予定です。この貴重な機会をお見逃しなく!
「本と過ごす夜 in BOOK STORE ~第2回ゲラ読み会」の詳細
- - 日時:2024年11月16日(土)20:30~22:30
- - 場所:三省堂書店神保町本店(小川町仮店舗)1階
参加希望の方は、公式サイトからお申し込みをお願いいたします。
新刊『隣人のうたはうるさくて、ときどきやさしい』は11月20日に発刊予定です。家庭、友情、そして隣人との交流を描くこの作品を、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。心温まる物語が、きっとあなたの心に何かを残してくれるはずです。