ナス市場に革命を起こす『とろ~り旨なす』の魅力
日本では長年、ナスは「千両二号」と「筑陽」という2つの品種が主流で、そのシェアはほぼ全体の99%を占めてきました。しかし、時代の流れとともに、埼玉県さいたま市のトキタ種苗が手掛ける新しいナス品種『とろ~り旨なす』が市場に登場し、ナスの多様性を広げる革新をもたらしています。
新たなナスの時代が到来
これまでのナスの品種は、食味や見た目においてもかなり均一でした。しかし、トキタ種苗が開発した『とろ~り旨なす』は、その名の通り、独自のとろけるような食感と白い外皮で注目を集めています。この新たなナスが登場することで、消費者の選択肢が増え、これまでの市場構造に変化が生じています。『とろ~り旨なす』は、一般的な紫色のナスとは異なり、加熱することで得られるフワフワの食感が特長で、まるで白子のような味わいを楽しむことができます。
プレミアムなすの登場
この新しい品種が、「プレミアムなす」として位置付けられているのは、単なる見た目の違いだけではありません。トキタ種苗の『とろ~り旨なす』は、栽培面積がこの5年で3倍以上も増加しており、その人気が伺えます。この白なすは、従来のナスに比べてクセが少なく、ナスが苦手な人でも自然に取り入れやすい特徴を持っています。外食チェーン店でもその味わいに注目が集まり、一部地域では既にmenuに取り入れられています。
外食やスーパーの新定番
『とろ~り旨なす』は、その魅力が評価され、多くの生産者から支持を受けています。ナス独特のクセが少なく、高い食材としての価値を持つため、外食産業やスーパーでも売れ行きが好調です。特に、今年は群馬県を中心に多くの『とろ~り旨なす』が栽培されており、7月からは本格的な出荷が始まります。今後、全国各地のスーパーや飲食店でこの白いナスを目にする機会が増えていくことでしょう。
トキタ種苗の取り組み
トキタ種苗株式会社は、1917年に設立され、以来100年以上にわたり野菜の品種改良を手掛けてきた会社です。ミニトマトや一本ネギ、コマツナなど様々な品種を開発し、国内野菜の多様性を広げることに貢献しています。また、珍しいイタリア野菜や新しい品種も次々と世に送り出し、日本の食文化に新たな風をもたらしています。
今後も『とろ~り旨なす』などの革新的な品種が市場に登場し、ナスの新たな可能性を広げていくことでしょう。興味がある方は、トキタ種苗本社や研究農場を訪れ、実物を見ながらインタビューや取材が可能です。興味があれば、ぜひトキタ種苗までお問い合わせください。