SmartHR、214億円調達
2024-07-01 17:57:38

SmartHR、約214億円の資金調達を実施!HR領域におけるマルチプロダクト展開を加速

クラウド人事労務ソフト「SmartHR」を提供する株式会社SmartHRは、約214億円のシリーズEラウンドの資金調達を実施したと発表しました。

今回の資金調達には、カナダの年金基金であるオンタリオ州教職員年金基金(Ontario Teachers' Pension Plan)のレイターステージおよび成長投資部門であるTeachers' Venture Growth(TVG)(以下「Ontario Teachers’」)と、米大手投資会社のKKRがリード投資家として参加しました。既存株主からの追加出資もあり、総額約214億円に達しました。

SmartHRは、2013年の設立以来、クラウド人事労務ソフト「SmartHR」を通じて、企業の労務管理の効率化と従業員のエンゲージメント向上を目指してきました。労務管理機能は6年連続でシェアNo.1を獲得し、2019年にはタレントマネジメント領域にも参入。従業員データの活用による新プロダクトを開発し、現在では30%を超える既存ユーザー企業に利用されています。

2024年2月には、ARR(年間経常収益)が150億円を突破するなど、成長を続けています。近年では、権限管理やID基盤などのプロダクトの共通基盤を構築することで、効率的で高速なプロダクト開発を実現。2024年以降には、「HRアナリティクス」「学習管理(LMS)」「採用管理(ATS)」など、複数の新規プロダクトの提供を開始しました。

今回の資金調達により、SmartHRはHR領域における新たなプロダクト開発をさらに加速させ、マルチプロダクト展開を目指します。S&M組織の積極的な拡大、機能拡充、人材獲得を目的としたM&A、AI等の新技術への投資にも取り組む予定です。

Ontario Teachers’のOlivia Steedman氏は、「SmartHRは、企業規模に関わらず、従業員の労務管理とタレントマネジメントの改善を支援する革新的な手段を提供してきました。日本企業がデジタルトランスフォーメーションを進める中で、SmartHRは労務管理を中心とした企業のあらゆるニーズをサポートすることができる優位なポジションにあります。KKRと共にSmartHRを支援し、我々のグローバルな知見を活かして、企業成長に向けた価値を共創していくことを楽しみにしています。」とコメントしています。

KKRのMukul Chawla氏は、「SmartHRは、日本を代表するHR SaaSプラットフォームの一つとして、デジタル化とクラウドの普及を通じて、国内の労働生産性向上において重要な役割を果たしています。KKRはテクノロジー・グロース投資戦略を通じて、当社がグローバルに有する知見、ベストプラクティス、ネットワークを活用して各地域の革新的なリーダー企業を支援することを目指しています。SmartHRは日本のニューエコノミーを象徴する優れた事例であり、同社の経営陣、取締役会およびOntario Teachers’と協力し、SmartHRのさらなる成長に向けた支援ができることを嬉しく思います。」とコメントしています。

SmartHRは、今後も「誰もがその人らしく働ける社会」の実現を目指し、働くすべての人の生産性向上を後押ししていくとしています。


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