魅力満載!「WING PROTO 2」の全貌
葛飾区で進む産学公連携のプロジェクトが、今注目を集めています。この取り組みの一環として、4社の地元企業と東京理科大学が共同で開発した知的トレーニング装置「WING PROTO 2」が、2025年7月30日から8月1日にかけて東京ビッグサイトで開催される国内最大級のスポーツ分野の見本市「SPORTEC 2025」に出展されます。
この装置は、東京理科大学の橋本卓弥准教授が中心となって開発を進めているもので、技術革新によって進化した先進のトレーニングシステムです。「WING PROTO 2」は、これまでのトレーニングマシンとは異なり、個々の運動能力や体調に応じてモーターが荷重を自動で調整してくれる機能が搭載されています。これにより、従来のように金属製ウェイトの付け替え作業は不要になり、より効率的なトレーニングの実現が期待されています。
開発の背景
本プロジェクトは令和3年度に東京理科大学と葛飾区内の企業との連携を目指して始まりました。その中で、地域のものづくり企業4社、すなわちカインズ株式会社、株式会社ラヤマパック、株式会社ミヨシ、SOLINEX株式会社が参加し、さまざまな研究テーマについての議論が行われました。
特に、近年の健康志向の高まりや厚生労働省の運動ガイドラインが影響し、個々の運動能力に合わせたトレーニングが求められるようになっています。これを受け、橋本准教授の研究室では筋力トレーニング装置の社会実装を目指して開発を進めてきました。
装置の特長
「WING PROTO 2」には、利用者自身の状態に合わせたトレーニングが可能な様々な機能があります。特に注目すべきは、使用者が自らの身体コンディションや体力に応じた適切な負荷を設定できる点です。これにより、アスリートにとっては競技求めるトレーニングが可能となり、一般の利用者にとっても安全で効果的な運動が促進されることが期待されます。
期待される成果
今後、この装置が普及することで、運動トレーニングがより科学に基づいた効果的なものになるでしょう。特に、個々のニーズに応じたカスタマイズが可能になることで、パーソナライズされたトレーニング体験が提供されることになります。これにより、運動不足の解消や健康寿命の延伸にも寄与することができるでしょう。
このような取り組みを通じて、地域のものづくり企業と学術機関、さらには行政が一体となって新たな価値を創出する姿勢は、今後の日本における産業と教育の関係モデルになりうるかもしれません。したがって「WING PROTO 2」は単なるトレーニング装置ではなく、地域活性化を促進する重要な要素としても期待されています。
一つの試作機から始まったこのプロジェクトが、今後どのように発展していくのか、目が離せません。