ボンとらやが生成AIを活用した新商品開発の実証実験を開始
愛知県豊橋市に本店を持つ老舗和洋菓子専門店「ボンとらや」は、生成AIを利用して新商品開発に取り組む実証実験(PoC)を実施しています。このプロジェクトは2026年4月18日に開始され、約3ヶ月間によるもので、AIが新商品の企画書やパッケージ画像を作り、ボンとらやがその内容を評価して新フレーバー案を選定しました。
生成AIを活用した新商品開発
「ボンとらや」は、創業1951年の伝統ある菓子店で、「ピレーネ」は特に人気の看板商品です。このプロジェクトでは、AIプラットフォーム「Ameiro」を提供するルーテックス株式会社と協力し、食のトレンドを分析しながら新商品の企画を行います。AIは商品名やコンセプト、原材料の配合や製造工程などを一貫して提案し、業界の新たな可能性を追求しています。
ボンとらやが選定した新フレーバーには「大葉」や「夏みかんソーダ」などが含まれ、特に人気の商品「ピレーネ」への新たなアプローチが期待されています。また、今回の実証実験は菓子業界にとどまらず、今後はレストランやカフェ、ベーカリーなど、飲食業界全体への展開も視野に入れています。
背景と目的
近年、菓子や飲食業界では食のトレンドが急速に変化しており、新商品の企画開発には多くの時間とリソースが求められています。そこで、Ameiroはこの初期工程を短縮するために生成AIを活用します。この取り組みにより、ボンとらやは短期間で多様なアイデアを生み出し、新たな商品開発の手法を模索しています。
老舗の存在と未来へのチャレンジ
ボンとらやは、1948年に創業された企業で、現在は豊橋を中心に12店舗を展開し、地域に密着した店舗として知られています。創業以来、多くの地元の人々に愛され続けており、特に看板商品「ピレーネ」は一日に3000個以上も売れることがあります。
現在の代表である佐藤昌也氏は、トラディショナルな製法と新しいアイデアを融合させることを大切にしており、アイデアを引き出すための過程を改善することを目指しています。「今回のAIの導入で、社員全員がアイデアの提案ができる環境が整ったことで、多くの新案を試すことができています」と語っています。
参考資料と今後の展望
ルーテックス社の大森貴之氏は、「生成AIは職人のクリエイティビティを代替するものではなく、アイデアを探索し企画を立案する強力なパートナーです。今回はボンとらや様との実証実験を通じて、具体的な結果を得ることができました」と述べています。
今後、ルーテックスはAmeiroの機能を拡大し、菓子業界に限らず、さまざまな飲食業界に新商品や新メニュー開発のサポートを行う予定です。実証実験の成果をもとに、新たな商品開発の波が飲食業界全体へと広がることが期待されます。
このようにボンとらやは、伝統を守りながらも革新を追求し、新たな市場に対応した商品開発に邁進しています。消費者にとっても、今後の新フレーバーが楽しみな展開が待っています。