森林環境譲与税を用いた新たな取り組み
北広島町は、10月27日及び28日、株式会社JTB広島支店と料理マスターズ倶楽部との協働で「ダイニング・イン・ザ・フォレスト」と「グリーンマスターズ・シンポジウム」を開催します。これらのイベントは、森林環境譲与税を利用し、地域の森林資源を料理に活用する全国初の試みとされています。
ダイニング・イン・ザ・フォレスト
ダイニング・イン・ザ・フォレストは、北広島町のフレンチレストラン「Éditer」にて行われ、料理マスターズの受賞シェフが集結します。参加シェフは、広島の中土征爾シェフ、山梨の豊島雅也シェフ、そして地元の永野大介シェフです。彼らは特別に用意されたコース料理で北広島町の豊かな山の幸や野菜、ジビエを使用し、地域の魅力を食を通じて表現します。特に、ペアリングとして提供されるのは、森をテーマにしたノンアルコール飲料です。
グリーンマスターズ・シンポジウム
次の日には、料理マスターズ受賞者が集う「グリーンマスターズ・シンポジウム」が開催されます。登壇するシェフたちの中には、京都の中東久雄シェフ、長野の北沢正和シェフ、滋賀の徳山浩明シェフがいます。彼らは日々山の食材を用いて、自らの技術や経験を交えながら、森林資源の新しい活用方法について意見を交わします。参加者には、地元のジビエと米を使用した「ジビエおにぎり」が提供され、地元食材の活用をより身近に感じることができます。
事業の目的
この取り組みの目的は、森林環境譲与税を通じて地域の大切な森林資源を引き出し、新たな郷土料理を創造することで、観光を振興し、地域の交流人口を増やすことにあります。イベントを通して、参加者は単に食を楽しむだけでなく、地域文化や資源の価値を理解し、交流を深めることが期待されています。
料理マスターズについて
料理マスターズは農林水産省が主導し、食材の生産者たちと共に日本の農業を支える料理人を顕彰する制度です。2010年から続くこの制度には、全国で117名の受賞者が存在し、地方の食文化を支える大切な存在となっています。
イベント参加方法
この特別なイベントの参加は、事前申し込みが必要です。QRコードを使用し、参加者情報を入力することで申し込みが完了します。なお、参加は事業関係者限定となっており、報道関係者は事前の登録で取材可能です。
まとめ
北広島町における森林環境譲与税を活用した食と料理の新たな試みは、地域資源の有効活用と観光振興を目指すものであり、注目を集めています。これをきっかけに、より多くの方々が北広島町の豊かな自然と文化を体験し、訪れることが期待されています。また、地元との交流により、地域メッセージを広めていく良い機会となることでしょう。