造船技術を活かした新たな農業資材の展開
広島県因島に本社を構える株式会社岡本製作所は、2026年3月より農業用資材の製造・販売を開始することを発表しました。国内トップレベルの造船技術を誇る同社は、造船業で培った鉄鋼加工技術を活用し、農家の負担を軽減する資材を提供することで地域農業の持続可能性を推進します。
農業用資材の背景と開発経緯
岡本製作所は1964年から因島で造船業を営んできました。近年、地域における農業の持続可能性の確保が重要な課題となっています。その中で、農産物「しまなみリーフ」の生産・販売を行う中で直面したのが、「設備投資コストの負担」です。特に、ビニールハウスの導入コストは農家にとって大きな悩みの種となっています。
造船技術が生んだ新サービス
そこで、同社は造船業における「鉄」の調達力と加工技術を活かし、より頑丈でありながら手頃な価格で提供できる農業用資材の開発に乗り出しました。「おかちゃんハウス」と名付けられたこのサービスは、以下の特長を持っています:
1.
一般鋼材を使用したお求めやすい価格
岡本製作所は流通が盛んな一般鋼材を用いることで、効果的なコスト削減を実現。高強度の資材を、農家にとって負担にならない価格で提供します。
2.
完全受注生産による柔軟な対応
瀬戸内エリアは傾斜地や段々畑が多く、既存の規格製品では対応が難しい場所も少なくありません。しかし、岡本製作所では、顧客の要望に合わせたカスタマイズが可能な完全受注生産体制を導入し、多様なニーズに応えます。
3.
DIYニーズにも対応
まずはビニールハウスの基礎となる骨組みの部材供給から始めます。農家が自分で組み立てられる部材も提供し、幅広い選択肢を提供します。
サービスの詳細
- - サービス名称:おかちゃんハウス
- - 開始日:2026年3月
- - 販売料金:受注生産品
- - 提供地域:広島県、愛媛県(配送・引き取りが可能な範囲)
今後の展望と地域貢献
岡本製作所の新たな取り組みは、単なる資材の販売にとどまりません。耕作放棄地の解消や地域農業の復興に寄与することを目指しており、部材供給だけでなく、施工までを総合的にサポートする体制を築く予定です。これにより、単なる造船業から地域の産業支援へと進化を遂げる岡本製作所の姿が見えてきます。
会社概要
株式会社岡本製作所は1964年に設立され、広島県尾道市因島に位置しています。国内トップレベルの船体ブロック製造技術を持ち、LNG船や各種産業用機器の製造に取り組んでいます。また、農業事業やマリン事業なども展開し、地域に根ざした多様な挑戦を続けています。
岡本製作所は、造船技術を駆使して地域農業の未来を支援し、持続可能な社会の実現に貢献していきます。