剥離検査器『TQ-92』がもたらす新しい探傷技術
ダコタ・ジャパン株式会社が、2025年1月15日に新たに販売を開始する剥離検査器『TQ-92』は、従来の非破壊検査機器の常識を覆す製品です。この新しい機器は、複合材や積層材における夏も剥離や層割れといった欠陥を素早く、簡単に検出できる能力を持っています。特に、機械インピーダンス解析(MIA)技術を駆使しており、多層積層板、ガラス繊維・炭素繊維複合材(GFRP・CFRP)、ハニカム構造材など、さまざまな材料環境での検査が可能です。
特徴と使用の容易さ
『TQ-92』の最大の特長は、カプラント(接触媒質)が不要な点です。従来の超音波探傷器ではカプラントを塗布する手間がかかるのですが、この新型機器ではその必要がありません。また、専門的な資格や熟練技術を必要としないため、初心者でも安心して使用できる設計になっています。さらに、自動パラメータ調整機能が搭載されており、設定が複雑な上に焦らせることがよくある探傷処理に悩まされることなく、スムーズに操作が可能です。
欠陥を検出した際には、アラーム音とプローブのLEDライトで即座に通知されるため、工場などの騒音環境でも容易に見逃すことがありません。これにより、作業者はより集中して検査に取り組むことができ、作業効率も向上します。
幅広い用途での活用
剥離検査器『TQ-92』は、航空機の機体やレーシングカーといった高度な保守が求められる分野から、一般的な構造物の維持管理、さらに材料製造時の品質管理まで、幅広いシーンでの使用が期待されます。特に、積層複合材の剥離や層割れといった重大な欠陥の発見に力を発揮し、金属同士や金属と樹脂の結合不良、さらに材料の厚さにおける不均一や内部の空隙をチェックすることも可能です。
主な仕様
『TQ-92』は以下の主な仕様を誇ります。
- - 測定方式: 機械インピーダンス解析(MIA)
- - 測定範囲: 0.15~8mm(プローブ材料による)
- - 検出能力: Φ8mmの積層複合材、Φ0.5mmの合金接合材に対応(寸法精度25%未満)
- - 動作環境: 温度は10℃~50℃、湿度は最大98%(20℃での動作)
- - 電源: 単3リチウムイオン電池×3本(最大20時間動作)
- - 寸法: 159×77×35mm、重量約300g
まとめ
『TQ-92』は、簡単に使えて高精度な検査が行える次世代の剥離検査器です。初心者でも扱いやすく、忙しい現場でも信頼性の高い分析を提供します。興味のある方は、ぜひダコタ・ジャパンの公式サイトをチェックして、詳細を確認してみてください。