ポッドキャストがつなぐ高校生のリアルな声と夢の世界

近年、通信制高校への入学者数が増加している現代において、その実態を明らかにするための新たな試みが始まりました。郁文館夢学園が運営する「ID学園高等学校」では、高校生が自らの声でリアルな学校生活や夢を発信するポッドキャスト番組を制作します。このプロジェクトには、日本一のポッドキャスター「Teacher Teacher」がプロデューサーとして参加し、その実績と経験を活かしながら、番組が制作されます。

このポッドキャスト番組は、通信制高校に通う生徒たちが、日常の出来事や自身の夢に関する思いを等身大の言葉で届けることを目的としています。特に、進学先を考える小・中学生およびその保護者にとって、通信制高校がどのような場所であるかを感じてもらえる貴重な機会となることでしょう。音声を通じてリスナーにわかりやすく伝えることができるポッドキャストの特性を最大限に活かし、実際の高校生たちの心の声や夢を反映したリアリティを届けます。

番組の概要

このポッドキャストでは、以下の3つの番組が配信されます。
1. 山盛電波（男女2人組）
2. 放課後のroom3（女子2人組）
3. 学校生活の新航路（男子ソロ）

配信は2024年9月下旬から始まる予定です。番組では、通信制高校生活や探究学習に加えて、自分の夢についても語り合い、リスナーと心を通わせる内容が展開される予定です。さらに、今後は同好会の活動を通じて、さらなる交流の場を広げていくことも検討中です。

プロデューサー「Teacher Teacher」

「Teacher Teacher」は、ポッドキャスト番組「子育てのラジオ」を手がけるチームで、元教員のはるかさんとプロデューサーのひとしさんが中心となっています。第5回JAPAN PODCAST AWARDSでは大賞と教養部門の最優秀賞を受賞し、その実績は高く評価されています。さらに、このチームは2024年4月にオンラインフリースクール「コンコン」を開校し、不登校生徒に向けた心のケアや学習支援にも力を入れる予定です。

通信制高校生徒の増加

文部科学省の2024年度学校基本調査によれば、通信制高校生徒数が29万人を超え、高校生の11人に1人が通信制高校に通っているという結果が出ています。このような状況下で生徒たちがまず直面するのは、通信制高校についてのネガティブな印象です。「暗い」「特殊である」といった印象は、通信制高校に通う生徒たちの実情を十分に反映していないことが多いのです。このポッドキャストでは、現役の通信制高校生たちが自らの声でその魅力を語ることにより、世間のイメージを変えていく手助けをします。

ID学園の挑戦

ID学園高等学校は、郁文館夢学園の一部として「第4の学校教育」を目指し、全日制、定時制、通信制に並ぶ新たな教育形態を提案するために開校されました。「子どもたちの幸せのためだけに学校はある」という理念のもと、独自の教育プログラム『夢教育』を実施し、多くの生徒たちが夢を追い求められる環境を提供しています。

このポッドキャストは、単なる情報発信の場に留まらず、現役高校生たちが自らの未来を考え、自分の言葉で表現する貴重な機会になることを目指しています。あなたもこの高校生たちの夢に触れ、未来の選択肢を広げてみませんか？