ULVACの新技術
2025-02-13 08:49:16

次世代バッテリーの未来を切り開くULVACの新技術

次世代バッテリーの展望



株式会社アルバック(本社:神奈川県茅ヶ崎市)が新たに開発した巻取式(Roll to Roll)真空蒸着装置「EWK-030」が、2025年5月の販売開始を目指しています。この装置は、リチウム金属を金属箔上に成膜する技術に基づいており、今後のバッテリー産業に革新をもたらすことが期待されています。

「EWK-030」は、2025年2月19日から21日に開催される「Battery Japan(二次電池展)」において、その特長と用途を紹介するパネル展示が行われる予定です。最近、電気自動車(EV)の普及拡大に伴い、次世代バッテリーに対する需要が大きく高まっており、アルバックはその一翼を担う形で技術開発を進めています。

近年、アルバックは国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「グリーンイノベーション基金事業」プロジェクトに参加し、リチウム金属負極の生産技術に関しても認可を受けていることから、本製品はその成果の一つとして位置づけられています。この装置は、次世代バッテリーの開発だけでなく、多様な分野での応用が見込まれています。

真空環境下でのリチウム成膜技術



新型蒸着装置では、アルバックが長年の経験を活かした包装用やキャパシター用のフィルム上への金属薄膜蒸着技術が応用されています。真空環境下でリチウムを金属箔上に成膜することで、不純物の混入や酸化を最小限に抑えることが可能になります。これにより、従来の大気環境下でのロールプレス技術よりも優れた膜表面が得られ、その結果として高品質なリチウム箔の生産が実現します。

さらに、「EWK-030」はリチウムの材料使用効率を最大限に引き上げる設計がなされているため、コスト面・環境面でも非常に優位な立ち位置にあります。こうした取り組みは、持続可能な社会の実現に向けた重要な一歩となることでしょう。

アルバックの技術開発への取り組み



アルバックは、2050年に向けた環境ビジョン「Vision2032」を掲げ、「未来につながる可能性の場」として次世代技術の開発を行っています。真空技術を基盤にしつつ、お客様のニーズや社会的課題に応じた価値ある技術や製品を生み出す努力を続けています。

今後も、固体電池を始めとする様々なアプリケーションにおける技術の進化に貢献し、持続可能な未来を目指して邁進するアルバックの姿勢には期待が寄せられます。

この新しいリチウム蒸着装置「EWK-030」は、次世代バッテリーの開発において非常に重要な役割を果たすでしょう。興味のある方は、ぜひ「Battery Japan」での展示もお見逃し無く!


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会社情報

会社名
株式会社アルバック
住所
神奈川県茅ヶ崎市萩園2500
電話番号
0467-89-2033

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