横浜に新たに開店した農福連携直売所『ベジポケット』
2023年度より、横浜市内で特に注目を浴びている新店舗が誕生しました。それが農福連携をテーマにした直売所『ベジポケット』です。この店舗は、障がい者の社会参加を促進することを目的に設計されており、農家の労働力支援をも含めた独自の運営モデルを提案しています。
店づくりの特徴
『ベジポケット』は新鮮な野菜を引き立てるために、明るくシンプルな内装に仕上げられています。白と茶の色合いを基調にしており、訪れる人々に温かみを与えるデザインです。相鉄いずみ野線・南万騎が原駅からわずか徒歩2分の立地もあり、通勤が便利で、障がい者の方々が日々の活動をしやすい環境を整えています。
農福ポートの設置
この直売所には「農福ポート」と名付けられた拠点施設が設置されています。これは、障がい者が農作業を行ったり、農家との連携を図るための重要な拠点となります。これにより、参加する障がい者たちは自らの手で農作業を行い、その魅力を感じながら社会との繋がりを深めていくことができます。これまでの限られた活動を拡大し、横浜市北部エリアでの取り組みも広がりを見せています。
ノウフクバスの運行
直売所の販売を支えるもう一つの取り組みが「ノウフクバス」です。この専用車両は、農家から直売所へと野菜を集荷する役割を担っています。農家は専用アプリを通じて、野菜の集荷依頼を行い、その後、障がい者チームが実際に農家のもとへと出向く形で作業が進められます。この新たな試みは、多くの農家から支持を受けており「家まで来てもらえて助かる」との声も寄せられています。
農福野菜の販売
店内では、通常販売される野菜の他に、障がい者が関与した「農福野菜」も取り扱っています。これにより、ただの野菜販売に留まらず、障がい者が生産活動に参加した証としての価値を持つ商品を提供しています。
『ベジポケット』の理念
この直売所の存在意義は、新鮮な野菜を通じて人々に「ワクワク」とした体験を提供することです。ここで働く従業員は、障がい者と一般の従業員を含むチームで構成されており、みんなが共に成長し合える環境を目指しています。また、地域の農家と密接に連携し、温かいコミュニケーションが生まれる場となることを期待されています。
ロゴマークの意味
『ベジポケット』のロゴマークには、農産物を扱う直売所であることを示すアイコンに加え、地域と福祉を繋げる温かさが込められています。ポケットの形が、様々な人々の幸せを包み込むイメージを表現しています。この直売所は決して大きな店舗ではありませんが、その中には多くの野菜の魅力が詰まっています。
オープン式典の詳細
『ベジポケット』のオープン式典は2025年4月1日に予定されており、地域の人々に向けて新たなスタートを告げるイベントとなります。 館内でのテープカットセレモニーなどが行われ、取材の申し込みは3月末までに行う必要があるとのことです。
地域コミュニティとの関係性
『ベジポケット』は、横浜の地域農業と福祉を結ぶ重要な拠点として機能します。この取り組みは、農業従事者の悩み解決や障がい者の自信と活躍の場を提供するなど、新たな社会の在り方を模索しているといえます。 これからも『ベジポケット』の活動に注目していきたいです。