世界初、German Bionicが最強パワースーツApogee ULTRAを発表

German Bionicが新たに発表したApogee ULTRA

2025年1月7日、ラスベガスにて、ドイツのベルリンを拠点とするロボティック・パワースーツ開発企業German Bionicが、最も強力な量産型パワースーツ「Apogee ULTRA（アポジー・ウルトラ）」を発表しました。これは、最大で36kgの持ち上げ支援を提供し、物流や製造、建設、ヘルスケアなど、多様な業界で従業員をサポートするために設計されています。

同時発表とデモの様子

CES2025の会場に設けられたドイツ・パビリオン（ホールA、ブース50339）で行われたデモでは、「Apogee ULTRA」がそのパフォーマンスを実演しました。これは、German Bionicがこれまでに開発したパワースーツの中で最も都会的でインテリジェントなモデルであり、労働力不足や高齢化といった現代の社会問題に向き合う重要なツールとなります。

知識を基盤とした人間の拡張

Apogee ULTRAは単なるパワフルなスーツではなく、高度な機械学習機能と、人間中心のアプローチによって設計された、非常に優れたサポートシステムです。ユーザーは、最大36kgの持ち上げサポートを受けることで、身体的に負担の大きい作業を楽に行えます。特に32kgを持ち上げる際の腰への負担は、わずか4から5kgになるため、作業効率が大きく向上します。

さらに、アクティブ歩行サポート機能により、長距離移動が楽になるだけでなく、中腰での作業時にも負担を軽減できます。これは身体への負担を減らしながらも、生産性を高める画期的な機能です。

機械学習による新しいサポート体験

数千のユーザーから得た貴重なデータに基づいて、Apogee ULTRAは個々の身体機能や作業内容に応じて適応するAI機能を搭載しています。これにより、日常業務のパフォーマンスや快適性が最適化されます。継続的なOTA（Over-the-Air）アップデートにより、新機能や性能が定期的に追加され、ユーザーは常に最新の技術を利用できるようになります。

業界における多くのメリット

Apogee ULTRAは、特に倉庫業や物流業など、身体的負担の大きな作業環境において以下のような利点があります：

- 疲労と負傷の低減: 腰への負荷を軽減し、シフト中の集中力を維持。
- 病欠の減少: German Bionicのスーツを使用する企業では、病欠が31%減少。
- 可搬重量の向上: 持ち上げ能力の強化により、荷物の取り扱いが容易に。
- キャリアのサポート: 筋肉骨格系の健康を支え、長期的な業務継続が可能に。
- 魅力的な職務内容: 先端技術によって職務が魅力的になり、高い定着率を実現。

ユーザー体験を向上させるアプリ

さらに、German Bionic Connectアプリによって、ユーザーは自分のパフォーマンスを追跡し、フィードバックを提供できます。この双方向性はユーザーのエンゲージメントを向上させ、業務に対する帰属意識も高まります。アプリは日々の作業に密接に連携し、ユーザーのニーズに合わせたカスタマイズ体験を提供します。