大阪北加賀屋に新しいスタイルの複合施設オープン
2023年8月9日、大阪市の北加賀屋にサステナビリティやパーマカルチャーを感じられる新しい複合施設「SMASELL SUSTAINABLE COMMUNE(スマセルサスティナブルコミューン)」が誕生しました。この施設は衣・食・住に関連した、人や環境に配慮したさまざまなブランドが集結し、来場者が「おいしい」「たのしい」「うれしい」と感じる体験を提供します。
鉄工所跡地が生まれ変わる
このサステナブルコミューンは、約200坪の敷地に廃工場をリノベーションして作られています。ファッション、インテリア、コスメ、フード、アート、音楽など、さまざまなカテゴリーのサステナブル商品が並び、ランチやショッピングを楽しむ中でSDGsを体験できる新しい集いの場となっています。
オープン記念プレス発表会には、俳優の井浦新さんや妻のあいさん、アーティストの森田美勇人さんらが登壇し、注目を集めました。
ファッション業界の現状と挑戦
令和2年度の日本総研によると、衣類の新規供給量は約81.9万トンに対し、使用後の手放し量は約9割にあたる78.7万トンとされています。これを受け、代表の福屋剛さんはファッション業界における大量廃棄の問題に疑問を感じ、自らの会社を設立しました。
「スマセル」を通じて、持続可能なファッションを提唱し、循環型社会の実現を目指しています。
改革に向けた取り組み
サステナブルコミューンでは、スマセルによるアパレル在庫の販売に加え、SDGsに取り組むブランドの出店も行われています。店舗での購入時には、100円相当の木のコインが進呈され、このコインを寄付ボックスに投函することで自動的に寄付が行える仕組みが整えられています。
また、子ども向けのおもちゃや絵本の物々交換スペースも設けられており、家にある不必要なものを持参することで、希望する数だけ持ち帰ることができるサービスも提供されています。これにより、使わなくなったものが新たな価値を持ち、物の循環が生まれます。
互いの価値観を尊重する場所
福屋さんは、ファッション業界における競争が激化する中で、本質を見失わないようにするべきだと警鐘を鳴らしています。様々な思想を持つブランドが存在する中で、互いの取り組みを認め合い、コラボレーションを通じて新しい商品やメニューの開発を進めることを重視しています。
サステナブルコミューンは、異なる価値観が共存する場所であり、新たなサステナブルな価値観や体験を生み出すことを目指しています。
施設情報
- - 店舗数: 8店舗(ショップ6店舗、スマセルストア、カフェ3店舗)
- - 住所: 大阪市住之江区北加賀屋5丁目5-26
- - 電話番号: 06-6683-5123
- - 営業時間: 金・土・日・祝日 11:00〜20:00、月〜木 完全予約制 11:00〜20:00
- - アクセス: 地下鉄四つ橋線北加賀屋駅から徒歩5分
この新しい施設は、サステナビリティの重要性を改めて考えさせるだけでなく、社会全体の意識や行動にも良い影響をもたらすことでしょう。ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。